2012年スーパーGTのシリーズ最終戦が栃木県のツインリンクもてぎで行われました。最終戦はハンデウェイトがなくなり実力勝負となりました。土曜日朝の公式練習でマシンのフィーリングとタイヤの評価を行い予選に臨みました。
今回の予選はノックアウト方式でした。僕はQ1とQ3の担当でした。公式練習の結果を踏まえ、タイヤ選択を最後まで迷いましたが、ミディアムレンジのタイヤで予選に臨みました。残り時間7分の所でコースに入りました。気温が低いのでタイヤをいつも以上に温めアタックに入りました。それでもフロントタイヤの温まりが十分でなかったため、1コーナーと2コーナーでうまく曲がることができず、タイムを稼げませんでした。それでもタイムアタックの1周目に8番手タイムを出すことができ、そのまま2周目のアタックに入りました。今度はタイヤにしっかり熱が入り、1周目よりもグリップしたので、タイムを更新することができました。最終的に4番手タイムでQ1を突破しました。
続くQ2は10番手タイムとなり、Q3の最終セッションに進出することはできませんでした。決勝は10番手からのスタートとなりました。
朝のフリー走行は雨が降り出しそうな雰囲気の雲がありましたが、ドライコンディションでセッションは始まりました。まず年弘さんが決勝用にガソリンを積んだ状態でのマシンバランスを確認し、それから自分に交代した時にニュータイヤでマシンのバランスを確認しました。この時点でトップタイムを記録することができ、決勝に向けてのマシンバランスは取れていたと思います。最終的に3番手タイムをマークしましたが、ドライでのレースになれば追い上げられるチャンスがあったと思います。しかし、その後、雨が降り始め、決勝はウェットコンディションで行われることになりました。
レースはセーフティカー(SC)先導でのスタートとなり、3周目にSCがピットイン。本格的にレースが始まりました。今回使用したウェットタイヤは初めてレースで使うタイプだったのでデータがありませんでしたが、感触がよく順調にポジションを上げていきました。しかし、20周目の90度コーナーで6号車に接触されてしまいスピン。さらに300クラスのマシンにも接触してしまい、大きなダメージを受けてしまいました。ピットに戻りメカニックにより懸命な修復作業が行われ、1度はコースに戻りましたが、走行を続けることができず、リタイアとなってしまいました。
今回のレースは、アクシデントにより自分が走行する前にレースが終わってしまいました。決勝のペースも良く、追い上げられるチャンスはあったと思いますので、本当に残念な結果に終わってしまいました。
2012年シーズンをあらためて振り返ると、開幕戦こそ表彰台を獲得することができましたが、その後のレースは流れをつかむことができず、悔しいシーズンになってしまいました。この結果を受け止め、来シーズンは自分で流れを引き寄せられるドライバーにならなければいけないと強く思っています。
最後に、今シーズンも応援していだいた皆さまに、あらためて感謝の言葉を述べさせていただきます。いつも力強い声援や励ましをいただきたい、本当にありがとうございました。最終戦のもてぎは残念な結果に終わりましたが、最後に富士スピードウェイでJAFグランプリが行われます。このレースではしっかりと結果を残し、自分自身だけでなく、応援していただいた皆さまが気持ち良くシーズンが終われるように、精一杯頑張ります。