Race Report/レースレポート

2012年スーパーGT第1戦

2012年3月31日〜4月1日
GT500クラス参加台数15台
岡山国際サーキット

2012年のスーパーGTの開幕戦は岡山国際サーキットで行われました。昨年悔しい思いをしたサーキットなので、成長した走りを見せたいと強く思っていました。

フリー走行では朝から雨が降り、レインコンディションの中で行われました。マシンセットの確認を行い、予選に臨みました。

予選

予選:13位

天候:雨

今回の予選では、ノックダウン方式が採用されました。走行直前に雨が降ったため、レインコンディションのなか、予選の第1セッション(Q1)のアタックに臨みました。タイヤが温まってからは思うように攻めることができ、周回ごとにタイムを更新することができました。しかし、赤旗でセッションが一時中断。この時点でトップタイムだったので、残りの時間もそのままアタックしました。

しかし、この中断の間に路面状況が大きく変わってしまい、その状況に合わせることができませんでした。加えて、アタック中に他車に引っかかってしまうなどの不運もあり、思うようなアタックをすることができませんでした。その結果、タイムアップをすることはできましたが、不本意な13番手タイムとなってしまい、Q1を突破することができませんでした。

決勝

決勝:3位

天候:晴れ

日曜日は天候が回復し、フリー走行からドライコンディションで走ることができました。ガソリンを積んだ状態で決勝用のタイヤ比較を行い、いい感触をつかむことができました。そして、いよいよ82周の決勝に望みました。

スタートドライバーの年弘さんは前半スティントで6つポジションアップに成功し、38周目にピットイン。ドライバー交代、給油、タイヤ交換を行い、コースに戻って行きました。ハードタイヤを選択していたので、アウトラップからタイヤが適正温度になるまでのタイムを稼げるように慎重かつ攻めながら走りました。アウトラップで8号車に先行されてしまいましたが、タイヤが温まってから追い付くことができ、41周目のアトウッドコーナーの立ち上がりで横に並び、そのままヘアピンで抜くことに成功しました。

そこからプッシュしつつもタイヤを最後まで持たせるように考えながら周回を重ねていきました。そして1号車に追い付き、チャンスをうかがいました。56周目のダブルヘアピン進入で1号車が少しアウトに膨れた隙にインに入り、立ち上がりで前に出ることに成功。5番手に浮上しました。そこから、もう1度プッシュし、3番手争いをしている2台に追い付きました。69周目のヘアピンで36号車が23号車のインに入ったので自分もインに入っていき、23号車を抜くことに成功。4番手に順位を上げました。

その後、36号車を抜こうと隙をうかがいましたが、なかなかチャンスがありませんでした。しかし、なんとしても目の前のマシンを抜かなければならないと強く思い、あきらめずにチャンスをうかがっていました。 すると81周目のマイクナイトコーナーで36号車が300クラスのマシンに引っかかった隙にインに飛び込み、最終コーナーで前に出ることに成功。そのまま3番手でファイナルラップに入りました。最終周に300クラスのマシンにアクシデントがありましたが、うまくすり抜けることができ、そのまま3位でフィニッシュ。開幕戦を表彰台で終えることができました。

広大コメント

決勝で13番手からスタートして3位に入ったことは本当に価値のある結果だと思います。どんな順位からでも上がってくる強さは必要だと思います。しかし予選でもっと前のポジションにいれば、優勝のチャンスがあったと思います。天候、コンディションに的確に対処できるようにしなければならないと思いました。

決勝では昨年自分のミスから優勝を逃した経験が活きたと思います。抜きたい気持ちをコントロールし、確実なチャンスをものにすることができました。これを今後のレースでもできるように心がけます。