2012年シーズンの第6戦が宮城県にあるスポーツランドSUGOで行われました。ポイントランキング挽回のためには、絶対に落とすことのできない1戦でした。
今回、金曜日に30分間の走行枠がありましたが、コース上はドライともウェットとも言えない微妙なコンディションでしたが、その走行から得たデータをもとにセッティングを行い、土曜日のフリー走行へ臨みました。しかし、このセットは良くなかったため、途中から40号車を参考にセッティングを直しました。
そして迎えた予選は、フリー走行からセッティングを調整していきました。Q1、Q2とセットを変更していき、1回のアタックでタイムを出すことができました。最後のQ3では路面の状況を見越してセットを変更せずに行きました。フリー走行の悪いイメージが残ってしまい、Q2までマシンを100%信じてアタックすることができていませんでした。しかし最後Q3はマシンを信じて攻めることができましたが、トップに100分の2秒届かず、2番手となりました。
日曜日は朝から雨が降り、1日中止むことはありませんでした。朝に行われたフリー走行では、ガソリンを積んだ状態でレインコンディションのマシンバランスを確認しました。レース開始時間になっても相変わらず雨が強かったため、セーフティーカー(SC)スタートで68周の決勝レースが始まりました。
4周のSC先導が終わり、本格的なレースがスタートしました。直後からトップに浮上すべくプッシュしていきました。前半は雨で視界が悪く、感覚をつかむまではトップの後ろにつくことができませんでしたが、少しずつ差を詰めることができました。しかし完全に追い付いた14周目のハイポイント・コーナーでコースアウトしてしまい、再びタイム差が開いてしまいました。
もう1度差を詰めようとプッシュしましたが、水の量が少なくなってからトップとの差が開き始めてしまいました。レース中盤に一時雨が強くなった場面もありましたが、トップとの差を詰めることはできず、2番手のポジションのままで50周目にピットイン。給油のみでコースに戻りました。
その後、58周目に発生したアクシデントによりSCがコースに入りました。トップとの差がなくなり、残り5周の勝負となりました。再びトップ浮上を目指しプッシュしていきましたが、わずかに届かず、2位でチェッカーフラッグを受けました。
今回のSUGOはマシンのセッティングもですが、どれだけドライバーがマシンを信じて攻めることができるのかが、勝敗を分けるポイントになったと感じています。最初の30分のセッションで走り込むことができず、感覚をつかめなかったことが予選での100分の2秒という差になり、同様に決勝での差になったと思います。
それでも前向きな点もありました。予選では途中2番手になるのは難しい状況でしたが、Q1からQ3に向けてエンジニアとうまくマシンを作り上げ、2番手タイムまで戻れたことは良かったと思います。しかし、狙っていたのはあくまで優勝です。今回の反省を最終戦に活かします。
SUGOを終え、ポイントランキングでトップと1ポイント差の2位に浮上し、チャンピオン獲得の可能性が大きくでてきました。最終戦の鈴鹿は2レース制となりますが、自分としてはとにかく2つのレースに勝つことだけを考え、全力を尽くして戦います。引き続き、応援をよろしくお願いします。