Race Report/レースレポート

2012年フォーミュラ・ニッポン第1戦

2012年月4月14〜15日
参加台数17台
鈴鹿サーキット

2012年シーズンのフォーミュラ・ニッポン開幕戦が鈴鹿サーキットでありました。金曜日のテスト走行でマシンのフィーリングが良くトップタイムを出すこともできました。土曜日午前中のフリー走行は雨が降ったため、コースはレインコンディションとなりましたが、昼までには天候は回復し、太陽が顔を出す中で予選が始まっていきました。

予選

予選:2位(ノックアウト方式)

天候:晴れ

Q1/1位、Q2/3位、Q3/2位

予選はノックアウト方式が採用され、1セッションごとに下位のマシンが脱落していくルールでした。第1セッション(Q1)がスタートした時、路面はまだ完全なドライではありませんでしたが、スリックタイヤでコースインしました。路面の状況を確かめながら周回を重ねていき、1度ピットに戻り、ニュータイヤに変えてアタックしました。マシンの状況は金曜日と同じように感触が良く、思い通りにアタックすることができ、まずはトップタイムでQ1をクリアしました。

続く予選の第2セッション(Q2)もマシンのセットは変えず、ニュータイヤで臨みました。タイヤの状態が一番いい状態でアタックができるように、1周早めにアタックしました。しかし雨上がりのコンディションではやはり十分熱が入らず、タイヤを2周温める必要があるのがわかりました。この時、3番手のタイムとなりましたが、マシンは少し曲がりにくい感じだったので、予選の最終セッション(Q3)に向けて、セットを変えることにしました

一番いいポジションでコースに入りアタックするためタイヤを入念に暖めていきました。そして、アタックに入りましたが、その直後にクラッシュが発生し赤旗中断。残り2分30秒で予選セッションが再開されることになりました。全車タイムアタックのチャンスは1回のみ。失敗は許されない状況でした。しかし、ここで他車との間合いを取るためにスピードコントロールしている間に、2台に先行されてしまい、自分の位置取りに失敗してしまいました。このことが予選のリザルトに大きな影響を及ぼすことになりました。アタック中に前を走るマシンがスピンする現場に遭遇し、その区間でスピードを緩めてしまい、ベストなアタックをすることができませんでした。その結果、2番手のタイムで予選を終えました。

決勝

決勝:2位

天候:晴れ

日曜日のフリー走行で決勝のセットを試し、いい感触をつかみ、午後のレースに臨みました。今年は距離が250キロとなり、鈴鹿は43周でレースが行われました。

スタートで前に行くことができれば、チャンスがあると思っていたので、スタートは集中していました。そして今までのレース人生で最高のスタートを切ることができ、トップで1コーナーに入りました。そこからは自分の持てる力のすべてを尽くし、2番手以下のマシンを引き離せるようにプッシュしました。他車よりもペースは早かったのですが、相手の作戦がわからなかったので油断はできませんでした。しかも13周目あたりからトラブルが発生し、エンジンから異音が発生し、パワー感が失われました。正直このままマシンが止まってしまうのではないかと心配しましたが、走行を続けることができたので、トラブルの分を補えるようにさらにプッシュしました。

22周目にピットに入り給油とタイヤ交換を行いましたが、トラブルにより長い給油になってしまいました。このあと、2番手を走行していたマシンにピット作業で逆転を許すことになりました。再びトップに立つためプッシュし続けましたが、2位のまま開幕戦を終えました。

広大コメント

今回の開幕戦は勝てるレースでした。トラブルはありましたが、そのトラブルによって失ったタイムを自分の走りが補うことができていれば、勝つチャンスがありました。だからこそ、どんなことがあってもトップであり続けられるように、次回のもてぎではもっと速く走れるようにしたいと思っています。その一方で、トラブルに見舞われた中でも表彰台に残ることができましたので、開幕戦は価値のあるレースだったと思います。反省点をしっかりと改善して、万全の態勢で地元のもてぎに臨みたいと思います。