今回のオートポリスからウェイトハンデが全車半分となりました。朝から雨が降り、ウェットコンディションのフリー走行は、好感触をつかんでいました。
今回の予選はノックダウン方式でした。僕はQ1とQ3を担当しました。朝よりも強い雨の中、Q1が始まりました。コース上の水が多く、その水に乗るたびにマシンコントロールが非常に難しい状態でした。それでも2番手タイムを出すことができ、Q2に進出しました。
続く年弘さんもQ2をクリアし、最後Q3のアタックに臨みました。この頃にはコース上の水の量は少なくなり、タイヤ選択が非常に重要となりました。どのタイヤで走るかをチームと悩み、実績のあるタイヤを選んでアタックに臨みました。しかし、想定していたよりもグリップダウンが大きく、アタック2周目以降はタイヤが熱を持ちすぎてしまい、タイムアップすることができませんでした。結局、5番手のポジションから決勝に臨むことになりました。
決勝前のフリー走行は霧がかかってしまい、ほとんど走行できずにセッションを終え、決勝を迎えることになりました。午後2時、セーフティカー(SC)先導した状況でレースはスタートしました。
SCは2周目にコースを離れ、3周目からレースが本格的に始まりました。年弘さんはポジションをキープしたままレースが進んでいましたが、12周目にGT300クラスのマシンがクラッシュ。車両回収のために再びSCが入りました。17周目にレースが再開し、チームは31周目までピットインのタイミングを遅らせました。タイヤ交換と給油を行い、10番手でコースに戻りました。
コースイン直後、18号車が接近していたので、ポジションを守るべくタイヤが冷えているなかでプッシュしました。アウトラップでポジションを守りきることができ、タイヤが温まってから、再び前を行くマシンを追いかけました。
全体的にウェットでのマシンバランスは良かったのですが、刻々と変わるコンディションを的確に判断し、ライン取りを変え、走り方を工夫しながら走り続けました。その結果、12号車、23号車、100号車を抜くことができました。
しかし、57周目の第2ヘアピンで23号車が左のリアタイヤに追突してきてスピン。マシンがコース上に止まってしまい、復帰するのに時間がかかってしまいました。さらに、この接触によりタイヤの空気が抜けてしまい、緊急ピットインをすることになりました。タイヤ交換をしてコースに戻った時には15番手までポジションダウン。最終ラップに1台を抜くことができましたが、14位という残念な結果に終わりました。
今回のオートポリスは走り始めから感触が良かったのですが、予選、決勝ともにタイヤ選択が非常に難しいものとなりました。ブリヂストン勢の中ではタイムも速かったのですが、結果的に上位に入ることができませんでした。また最後はアクシデントに巻き込まれてしまい、悔しい結果に終わってしまいました。
次回のもてぎは、2012年スーパーGTのシリーズ最終戦となります。今シーズンは歯車が噛み合わないレースが多いため、しっかり集中して、優勝で締めくくれるように頑張ります。