スーパーGTの第6戦『45th International SUZUKA 1000km』は三重県の鈴鹿サーキットで行われました。朝のフリー走行からマシンのセットアップに苦戦してしまい、前戦までの調子が出せませんでした。エンジニアとデータを見直し、セットを変更し予選に臨みました。
今回はQ1を担当しました。2周目にアタックする作戦だったので、ウォームアップで特にフロントタイヤタイヤがしっかり温まるようにしました。予選に向けて変更したセットアップはマシンの挙動がつかみにくく、コントロールが難しい状況でした。そんな中でもなんとかQ1を通過し、小暮さんにつなぐことができました。Q2では6番手タイムを記録することができ、3列目からレースに臨むことになりました。
予選の時から天候が変わり、路面コンディションが濡れている中でレース前の20分間の走行が始まりました。この時はまだウエットタイヤを装着し、レインコンディションのセッティングを確認しました。
レース直前まで天候が読めませんでしたが、最終的に路面が乾き、ドライコンディションでレースが始まりました。今回の鈴鹿1000kmは、レース距離は文字通り1000km/173周で、今回は2、4、6スティントを担当しました。
スタートを担当した小暮さんは順調に周回を重ねていき、4番手まで上がった28周目に1回目のピットイン。作業を終えコースに戻りました。全体の1回目のピットストップが落ち着いた時点で8番手を走行していました。この時、気温が低かったこともあり、タイヤはソフトを選んでいました。前半はペースが良かったのですが、中盤以降タイヤカスのピックアップが原因なのか、リアグリップ不足に悩みペースを上げることができませんでした。
59周目に2回目のピット作業を行い、小暮さんに交代しました。タイヤはハード側を選びました。このスティントも順調に走り、87周目に3回目のピット作業を行いました。その翌周に2コーナーでクラッシュが発生し、セーフティカーがコースに入りました。92周目にリタートされ、翌周には100号車を抜き、7番手に上がりました。さらに前を走る19号車を追いかけましたが、追い抜くことはできず、116周目に4回目のピット作業を行いました。
7番手を走行中の127周目頃から雨が降り始め、スリックタイヤで走るのが難しいコンディションになりました。さらに128周目に周回遅れの8号車と接触してしまいスピン。グラベルにつかまって、脱出に時間がかかってしまいました。その結果、トップと2周遅れになってしまいました。
147周目に最後のピット作業を行い、コースに戻りました。最後のスティントのマシンバランスがよく、ハイペースで同一周回のマシンを追いかけて行きました。最後に再び雨が降り出し、ポイント圏内ということもあり、無理せず走ることを心掛けました。最終的にシリーズ最長のレースを10位でチェッカーを受け、ポイントを獲得することができました。
今回は走り始めから、思うようにセッティングを煮詰めることができませんでした。決勝では、最後のスティントは非常に良いペースで走ることができたのですが、それ以外は単独のペースが悪かったと思います。 最後のスティントのペースが良かった原因を解明できれば、パフォーマンスアップにつながると思います。チームとしっかりと検証し、次回のレースで挽回したいと思います。