今シーズンは参戦体制に大きな変更点があり、チームメイトが小暮卓史選手となりました。過去一番コース上でバトルをしてきたライバルとコンビとなりました。そして、マシンは昨年まで使用していたハイブリッドシステムが非搭載となりました。
シーズンオフの間、開幕戦に向けてテストを重ねていきましたが、マシンのパフォーマンスを上げるのに苦労しました。テストでは本当にいろいろなセッティングを試しました。そして、2016年の開幕戦が岡山国際サーキットで行われました。
今回Q1を担当しました。フリー走行からグリップ不足に悩まされタイヤ選択も非常に難しかったのですが、ソフト側のタイヤを選びました。Q1は15分間のセッションで、残り8分30秒過ぎにコースに入りました。フロントタイヤの温まりに気をつけながら入念にタイヤに熱を入れ、3周目にアタックしました。1周目のアタックでタイムを出せましたが、13番手タイムに終わり、Q2に進むことができませんでした。
予選後から決勝のセッティングについてミーティングし、そこでの結果を踏まえ、日曜朝のフリー走行で決勝用セッティングの確認を行いました。しかし、気温が低かったことに加え、コース上クリアラップで走ることができず、きちんと判断することができませんでした。
不安を抱えたまま、82周のレースが始まりました。スタートは小暮さんが担当しました。スタートからポジション変わらず周回を重ねていき、37周目にピットインし、ドライバー交代を行いました。アウトラップにプッシュすることで順位を上げることができそうだったので、少しリスク覚悟でプッシュしました。その結果、ピットから出てきた15号車と24号車の前に出ることができ、11番手に順位を上げました。この時点で前を走る100号車との差が20秒以上ありました。
決勝ではグリップ不足にタイヤのゴム付きもあり、プッシュできる状況ではありませんでしたが、300クラスをうまく抜いていくことにより、周回ごとに100号車との差が詰まっているとチームから無線がありました。そして残り3周で100号車との20秒以上の差を解消し、ヘアピンで並びかけましたが、出口でアウト側コース外まで押し出されてしまいました。最終ラップのダブルヘアピン2個目でも並びかけましたが、再びコース外まで押し出されてしまい、抜くことができず11番手で開幕戦を終えました。
開幕戦は予想以上に厳しい結果となってしまいました。予選から苦戦を強いられ、決勝でももう少し追い上げられるかもしれないと思っていましたが、叶いませんでした。しかし、次戦の富士は合同テストでもいい感触をつかめたので、ここまで苦戦しないと信じています。どんな状況でもあきらめず、全力で戦いたいと思います。