全日本スーパーフォーミュラ選手権の第5戦が栃木県のツインリンクもてぎで行われました。前回の富士でヒントをつかんだセッティングをもてぎに対応させ、マシンの調整を進めていきました。金曜日の専有走行は概ね予定通りに終えることができました。
予選はノックアウト方式で、3つのセッション(Q1、Q2、Q3)で構成され、Q1の上位14台がQ2へ、Q2の上位8台がQ3へと進むことができます。
Q1はまず予選前のフリー走行で一度アタックしたユーズドタイヤでマシンの確認を行いました。いったんピットに戻り、ニュータイヤでアタックし、11番手でQ1を通過しました。Q2からはソフトタイヤでのアタックになり、マシンを微調整しQ2に入りました。ソフトでの1回のアタックに集中し、8番手でQ3に進みました。Q3に向けてチームとマシンセットとアタックのタイミングについて話したのですが、アタックのタイミングに関して思い違いがあり、アタックのタイミングを早くしてしまいました。これにより本来の力を発揮できず、8位で予選を終えることになりました。
予選のマシンバランスをもとに決勝のセットアップを確認し、また戦略に関してもチームとともに検討していきました。その結果、1回ストップで最初のスティントは軽い状態で走り、給油を長くする分をコース上で稼ぐ作戦に決めました。 今回の決勝レースは52周で行われました。スタートでは1つポジションを落としてしまいましたが、レース展開が落ち着いてからは徐々にポジションを上げていきました。オーバーテイクボタンの使い所が難しく、先に使うか、それとも後半まで残すか検討しながらもプッシュし続ける状態でした。 1回目のピットストップまでにいかにタイムを稼ぐかが勝負でしたが、16号車と5号車に引っかかった時間が結果としてロスタイムとなりました。25周目にピットインし、ミディアムタイヤでコースに復帰した時には順位を下げていました。 それでもポジションをあげようと粘り、2号車と64号車を抜き、10位でレースを終えました。
今回は少し手応えのある状態で予選を戦えました。十分とは言えませんが、Q3に進める力が備わりつつあります。また、富士のレースから進めているセットアップがもてぎでも対応できたことも自信につながりました。この流れは次回のレースでも生きると思います。そして、チームとのコミュニケーションミスに関しては、チームとしっかり話し合い、同じミスを出さないために対策したいと思います。また、決勝中のピット戦略に関しても、あらためて振り返ればもっといい作戦があったかもしれません。そこでしっかり作戦を遂行できるように研究します。今シーズンも残り2レース(岡山と鈴鹿)となりましたが、結果を残すために引き続きベストを尽くしていきます。