第3戦は宮城県のスポーツランドSUGOで行われました。金曜日のフリー走行ではマシンのバランスも良く、セットアップを進めることができました。
予選はノックアウト方式で、3つのセッション(Q1、Q2、Q3)で構成され、Q1の上位14台がQ2へ、Q2の上位8台がQ3へと進むことができます。
Q1はアクシデントやトラフィックによりタイム計測がうまくいかない可能性があるので、フリー走行で使用せずに残しておいたミディアムタイヤを2セット投入しました。
Q1が開始されると、すぐにアタックに入り、1回目のタイムを計測し、2回目のアタックに備え待機しました。
2回目の計測中にストップした車両回収のため赤旗が出されました。赤旗中断のあと、残り時間2分30秒の時点でセッションが再開されましたが、アタックに入る前に時間切れとなってしまいました。それでも11番手でQ2に進むことができました。
予選になってからマシンのバランスがオーバーステアになってしまっていたのでセットを変更し、ソフトタイヤでQ2に臨みました。しかし、バランスが変わったマシンで思うようにドライビングを合わせきれず、12番手タイムに終わり、Q3に進むことができませんでした。
予選のバランスが変わった原因についてミーティングをして、決勝セットに反映させ、朝のフリー走行を走りました。そして、決勝前に作戦についてチームとともに話し合い、最後は2ピット作戦でレースに臨むことを自分で決断しました。今回のレースは68周で行われ、スタートタイヤはソフトタイヤでした。
スタートが成功し、前のマシンに並びかけていきましたが、行き場をなくしてしまい、オープニングラップでポジションを上げることができませんでした。タイヤのウォームアップに少し時間がかかりましたが、そのあとはマシンの軽さを生かし、1台ずつ抜いていきました。
16周目のクラッシュでセーフティーカーが導入されたので、そのタイミングで1回目のピットイン。もう1度ソフトタイヤに変えて、コースに戻りました。
23周目にレースが再開され、またポジションを上げるためプッシュしていきました。48周目に2回目のピットに入り、今度はミディアムタイヤに変えて最終スティントに臨みました。その後、最終ラップまでポジション争いが展開されましたが、最後まで守りきり、12位でレースを終えました。
今回、金曜日の走行では順調な流れで走ることができましたが、その後のコンディションの変化に合わせることができませんでした。また決勝でセーフティーカーが導入されたタイミングを、自分たちはうまく生かすことができませんでした。しかし一番のポイントは、やはり予選で前からスタートできなかったことです。Q3に進出し、予選で前のポジションを獲得しなければ、上位でゴールすることは難しいと思います。
さらに反省点を上げるとすれば、レース戦略です。今回は自分で2ピット作戦を選びましたが、マシンの調子から1ピット作戦を選んでおけば上位でゴールできた可能性があったのではないかと感じています。マシンの調子をしかりと把握できなかったことに悔いが残ります。
次のレースまで少しインターバル期間があるので、チームとともにできることをしっかりとして、次戦・富士の結果を向上させるためにベストを尽くします。