スーパーフォーミュラの開幕戦が鈴鹿サーキットで行われました。今年は気持ちあらためカーナンバーが17に変更になりました。そして、タイヤに関するルールが変更になり、全戦でソフト、ミディアムの2スペックを使用することになりました。これにより、マシンセットアップを両タイヤに合わせる作業が増えました。
予選はノックアウト方式で、3つのセッション(Q1、Q2、Q3)で構成されています。Q1の上位14台がQ2へ、Q2の上位8台がQ3へと進むことができます。
Q1は全車ミディアムタイヤでのアタックがルールで決まっていました。フロントタイヤの温まりに不安があったので、フリー走行中にフロントタイヤのみ皮むきを行っていました。Q1を4番手で通過し、Q2に臨みました。Q2とQ3はソフトタイヤで挑みました。ソフトタイヤもフロントのみ皮むきをしており、時間ギリギリでアタックをしかけました。ところがコースアウトした車両のため、アタック途中で赤旗が出てしまいました。ソフトタイヤが十分なグリップを発揮するのは最初のアタック時のみ、という状況でした。
そこでチームは、Q2を通過するためにQ3で使う予定のニュータイヤに履き替えることを決断し、再びアタックしました。その結果、4番手でQ3に進むことができましたが、Q3はQ2で使用したユーズドタイヤでのアタックを強いられ、最終的に5番手で決勝のグリッドが決まりました。
日曜日のフリー走行でレースセッティングの確認を行いました。決勝レースでは、ミディアムとソフトの両スペックのタイヤを使用することが義務付けられており、2スペックのタイヤをいかにうまく使うかがポイントになります。開幕戦は通常よりもレース距離が50km長く設定され、300km(51周)でレースが行われました。今回は2ストップ作戦でレースに臨み、スタートタイヤはミディアムを選択しました。
スタートで5号車をかわして1つポジションを上げ、その周のシケインで65号車も抜き、1周目は3番手で終えました。3周目の1コーナーでアウト側から15号車を抜いて2番手に浮上。そこからトップのマシンを追いかけましたが、周回ごとにペースを上げることができず、逆に差が徐々に広がってしまいました。
19周目に1回目のピットに入り、給油をしてソフトタイヤでコースに復帰しました。10番手でレースに戻ると、タイヤの磨耗を気にしつつもプッシュして周回を重ねていきました。
34周目に2回目のピットに入り、給油を済ませ、再びソフトタイヤで最後のスティントに入りました。9番手でコースに戻り、そこから3つポジションを上げましたが、それ以上のポジションアップができず、6位でチェッカーフラッグを受けました。
今回の開幕戦では悪くない流れでレースウィークを過ごすことができました。予選での赤旗で一時はいい流れが断ち切られそうになりましたが、チームの好判断でQ3に進むことができました。Q3に進出できたことが、レース結果に大きく響いたと思います。 レースは、1ストップ作戦のマシンに対して1回分のピットストップ時間をコース上で稼ぐ必要がありましたが、そのスピードが足りませんでした。まずは、自力のスピードをさらに上げることが不可欠となります。それができなければ、どんな作戦を立てても勝つことは難しいを思います。とにかく、スピードをつけて常に上位で戦えるようにチームとともにマシンをしっかりと仕上げて、次戦のオートポリスに臨みたいと思います。