スーパーフォーミュラの第6戦は宮城県のスポーツランドSUGOで行われました。前回のオートポリスでQ3に進出でき、今回も予選で速さを出せるように、マシンセッティングに関してエンジニアと入念にミーティングを行い、準備しました。土曜日朝のフリー走行は走り始めから感触が良かったのですが、1時間では試せることも限られているので、チームメイトの11号車のセッティングも参考にし、予選に臨みました。
予選はノックアウト方式で、3つのセッション(Q1、Q2、Q3)で構成され、Q1の上位14台がQ2へ、Q2の上位8台がQ3へと進むことができます。
Q1開始と同時にコースに入りました。マシンの感触はフリー走行よりも良くなっていました。2回の赤旗があり、タイム計測がほとんどできない状態で最後ニュータイヤのアタックに入りました。SUGOはコース全長が短いため、クリアラップの状況を作るのが難しいサーキットでした。タイヤのウォームアップ中に間合いを取り、アタックに入りましたが、完璧なクリアラップはできませんでした。それでもQ1を通過し、Q2に向けてアンダーステア対策をして臨みました。
Q2は7分間で行われ、他車とタイミングを計りコースインしました。タイヤを温めアタックしましたが、アンダーステア対策がうまく決まらず、大きくタイムアップすることができませんでした。最終的には12番手となり、Q3に進むことができませんでした。
予選を終え、Q1のセッティングをベースに決勝のマシンセッティングを考えました。日曜朝のフリー走行で、軽い状態のバランスを確認しました。その後、ガソリンを積んだ状態でのバランスの確認を行いましたが、いい感触だったので、ほとんどセッティングは変更せず、決勝に臨みました。
決勝は68周で行われました。スタートは、前回のオートポリスで失敗したことの反省を生かし、ポジションを上げることができました。1コーナーの混乱も避け、3周目に64号車を抜き10番手でレースが進んでいきました。マシンのバランスは良かったのですが、前の集団と少しずつ差が開いてしまいました。10周目あたりからピットに入るマシンがありましたが、チームはピットのタイミングをギリギリまで遅らせる作戦を選びました。
周回とともにガソリンが軽くなりラップタイムも向上しましたが、その上がり幅が少なく、自分なりにできる限りの工夫をしながら走り続けました。そして順位を争っていた64号車がピットに入った次の周にピットインし、給油のみでコースに戻りました。この作戦は成功し、64号車の前でレースに復帰することができました。その後、18号車が追いかけてきて、1コーナーで2度並びかけられましたが、うまく抑えることができ、9位でチェッカーフラッグを受けました。
今回から新しいセッティングを試し、走り始めから感触は良かったのですが、短い時間でセッティングを煮詰めることができませんでした。結果に満足していませんが、この方向でセッティングを進めていき、最終戦の鈴鹿には上位勢に対する遅れを取り戻せるように、チームとともにしっかりと準備したいと思います。 最終戦は2レース制になるので、予選から上位に並べるようにベストを尽くしたいと思います。