第5戦の『第44回インターナショナル SUZUKA 1000km』は三重県の鈴鹿サーキットで行われました。7月に鈴鹿で行われたタイヤテストでは好感触をつかんでいました。ただ、今回のレース期間中は、テストの時から気温が大きく下がっていたため、マシンセッティングやタイヤ選択などの調整が必要となりました。 また今回のレースでは日曜日の朝のフリー走行時間がないため、土曜日の走行で予選とレースセッティングの確認が必要でしたが、順調にメニューをこなすことができ、予選に臨みました。
今回Q1を担当しました。タイヤの温まりが悪いと感じていたので、慎重にアウトラップを走り、ウォームアップで2周かけてタイヤを温めました。1回目のアタックが成功し、もう1周アタックに入ろうとしたストレートで突然パワーがなくなった感覚があり、スロー走行でピットへ戻りました。最初のアタックタイムでQ1を突破することができ、Q2の開始までの間にメカニックの方たちがトラブルを解消するために迅速に作業し、武藤さんがQ2のアタックへ向かいました。しかしトラブルを完全に解消することができず、アタックすることができませんでした。結果、8番手から決勝に臨むことになりました。
決勝日の日曜は朝から雨が降ったり止んだりと微妙な天候となりました。レース前のフリー走行はレインコンディションで走行し、決勝へ向けた最終調整を行いました。
雨が上がることを予想し、ハード側のレインタイヤで決勝に臨みました。スタートではポジションをキープすることができましたが、フロントタイヤが暖まるまでに36号車に抜かれてしまい、9番手で1周目を終えました。各車のタイム差がなく、トップから1列のままレースが進行していきました。タイヤが温まってからはペースを上げることができ、4周目に37号車、6周目のヘアピン立ち上がりで46号車を抜き、11周目の1コーナーで12号車を立て続けに抜きました。しかし、その周のヘアピンで300クラスに詰まってしまい、100号車の先行を許してしまいました。
その後は、前を走る36号車との差を詰めながら燃費を考え、マシン、タイヤの状況を伝えながら走行しました。そして、33周目に1回目のピットに入り武藤さんにドライバー交代しました。
交代したあとのペースが良く順調に走っていたのですが、目前を走っていた300クラスの360号車が130Rで突然スピン。避けようのないクラッシュで17号車はリタイアとなってしまいました。
今年も1000kmレースで結果を残すことができませんでした。今年もペースが良かったため非常に残念です。しかし、この調子が良い状態をどのサーキットでも再現できるように、チームとともに戦っていきたいと思います。