第2戦は富士スピードウェイで行われました。レースは距離が500kmとなり、2回のドライバー交代が義務付けられていました。シーズン前のテストでも調子が良かったので期待を持って臨みました。フリー走行の走り出しからフィーリングが良く、微調整をしながら予選に向けたセットアップを行っていきました。
今回の予選はQ1を担当しました。フリー走行でタイヤ評価を行いミディアムレンジのタイヤで臨みました。時間を調整し他車と合わせコースインしました。アタックまで2周、タイヤのウォームアップをした後、アタックに入りました。フリー走行からマシンのフィーリングが大きく変わっていました。特にブレーキが止まるようになっていたので、感覚をうまく合わせることができませんでした。その結果、4番手タイムでQ1を通過することができましたが、タイムはもう少し縮めることができたと思います。Q2を担当した武藤さんが6番手となり、決勝のスタート順が決まりました。
朝のフリー走行でレースに向けたセッティングの確認を行いました。その結果を基にセッティングを変更し、決勝を迎えました。スタートドライバーを担当し、110周のレースに臨みました。
スタートではタイヤの状況もあり、1台に抜かれてしまいましたが、タイヤが温まってから、3周目の1コーナーで#24を抜き、6番手に戻りました。さらに7周目のプリウスコーナーで#38がコースアウトし、差が一気に詰まりました。そして、8周目の1コーナーでインに入り、5番手にポジションを上げました。さらに前を行く#39を追いました。最初ペースは同じでしたが、周回を重ねていくと徐々に差が詰まり始めました。
10周目に300クラスの車両がクラッシュし、セーフティーカーが入りました。前車との差がなくなり、16周目に再スタートが切られました。ふたたび#39を追いかけました。18周目に1コーナーの立ち上がりで失速した#39に並びましたが、Aコーナー外からは抜くことができず、順位は変わりませんでした。
#39のペースが速かったのでチャンスをうかがっていた22周目、1コーナーのブレーキングで#39のアウト側に並びました。そのまま並走し、Aコーナーで前に出ることに成功し、4番手に浮上しました。ここから3番手のマシンを追いかけ、41周目に1回目のドライバー交代を行いました。
武藤さんも4番手をキープし順調に周回を重ね、81周目に最後のドライバー交代を終えました。
3番手を追いかけプッシュしましたが、ハイブリッドシステムのトラブルが出てしまい、ペースを上げられませんでした。一時は後ろの#39に7秒差まで詰められましたが、4位を守り切ることができました。
今回の結果は現状ではベストを尽くすことができたと思います。予選、決勝ともに大きなミスなく、作戦通りに走りきることができました。このようなレースを積み重ね、さらにレベルを上げていけるように、チームと努力していきたいと思います。この5月の富士は、過去にあまりいい思い出がありませんでしたが、しっかり仕事をやりきることができました。もちろん結果には満足していませんが、いい流れで第3戦も戦えると思います。