今シーズン最後のレース『JAF鈴鹿グランプリ』が鈴鹿サーキットで行われました。今回は2レース行われるイベントでした。土曜日のフリー走行では予定していたメニューを消化することが出来ました。そして、予選に向けてデータを確認し、セッティング変更しました。
予選はノックアウト方式で、3つのセッション(Q1、Q2、Q3)で構成され、Q1の上位14台がQ2へ、Q2の上位8台がQ3へと進むことができます。そして、Q1の結果でレース1のグリッドが決まり、Q3までの結果でレース2のグリッドが決まります。
土曜日の午後にスタートしたQ1は20分間で行われました。最初に午前中のフリー走行から変更したセッティングの確認を行いました。感触が良かったので、そのままニュータイヤに変え、残り約7分でコースに入りました。タイヤの一番いいところを使えるのは最初のアタックだけだと感じていました。結果、9番手タイムでしたが、そのあと、1台のマシンがグリッド降格となり、レース1は8番手スタートとなりました。
その後、Q2に向けてリアのセッティングを変更し、Q1と同じように1周目に合わせました。自己ベストを更新しましたが、9番手となり僅差でQ3に進出できませんでした。
●レース1
8時過ぎから雨が降り始め、ウェットコンディションでのレースになりました。ドライセッティングをベースにウェット用に調整し、レース前の8分間でレインセッティングを確認しました。レース1は20周で行われました。
スタートで2台抜くことができ6番手で1周目を終えました。しかし、ブレーキのコントロールが難しく、3周目のシケインでフロントタイヤをロックさせてしまい、2つポジションを下げてしまいました。1台がペナルティーを受けたため7位になりましたが、ペースを上げることができず、8周目に8番手に下がりました。
11周目にクラッシュが発生しセーフティカーがコースイン。14周目にレースが再開されましたが、レース再開後も順位を上げることができず、8位でゴールしました。
●レース2
レース1の結果からブレーキのコントロール性を良くすること、リアグリップを増やすためにセッティングを変更しレース2に臨みました。
今度はスタートで出遅れてしまい大きくポジションを下げてしまいました。7周目のシケイン立ち上がりで34号車に追いつき、抜きに行きました。1コーナーから並走のままS字3つ目まで行ったのですが、イン側を走行していた34号車が曲がりきれずフロントタイヤに接触。これにより数台に抜かれてしまいまっただけでなく、左フロントにダメージを負ってしまいました。さらに、バランスが崩れたマシンをコントロールするのが難しく16番手まで落ちてしまいました。この状況でも前を行くマシンを追いかけ最終的に13位にポジションを上げてゴールしました。
最終戦の予選では結果こそ9番手でしたが、ホンダ最上位ということで、チームの方向性が正しいことを証明できました。しかし、レインコンディションに関してはまだ理解しきれていない点があり、思うようなパフォーマンスを見せることができませんでした。
今シーズンは前半で出遅れてしまいましたが、もてぎ以降はマシンのパフォーマンスが向上し、後半戦は予選でQ3に進出することができ、レースはポイントも獲得できました。確実に結果に現れたと思います。この成果は自分にとっても経験になり、来季に繋がると思います。しかし目指すところは優勝であり、チャンピオン獲得ですので、さらに結果に繋がるようにこのシーズンオフは来季に向けてしっかりと準備したいと思います。
最後に、今シーズンもいろいろな方に支えられ、ここまで走りきることができました。本当にありがとうございました。引き続き、よろしくお願いします。