前戦に続いて第3戦も静岡県の富士スピードウェイを舞台に行われました。第2戦が終ってからのミーティングでマシンセッティングの方向性をもう一度見直す必要があるということになりました。金曜日のフリー走行の時間を使い、ベースセッティングの見直しをしました。土曜日のフリー走行も引き続き作業を行い予選に臨みました。

予選はノックアウト方式で、3つのセッション(Q1、Q2、Q3)で構成され、Q1の上位14台がQ2へ、Q2の上位8台がQ3へと進むことができます。

朝のフリー走行から、ブレーキングの安定性の向上と高速コーナーでの動きを安定させるためにセッティングを変えてQ1に臨みました。Q1で2セットのニュータイヤを使うことにしました。セッティングの変更によって少しいいフィーリングになりましたので、その方向性でさらにセッティングを進めて行きました。Q2に進むことができ、Q1からダウンフォースの量を増やしてタイムトライアルに臨みました。しかし、タイムアップすることができず、14番手タイムとなり、Q3に進出することができませんでした。

今シーズンのここまでのマシンデータを見ながらエンジニアと決勝に向けた話し合いを行い、第2戦で良かった部分を反映させて、日曜日朝のフリー走行に出走しました。タイムは良くありませんでしたが、マシンのフィーリングは好感触を得た部分もありました。走行データをもとに決勝セッティングを決め、レースに臨みました。

今回のレースは55周で行われました。シグナルが消え、動き出しはまずまずでしたが、前のグリッドの#2が大きく出遅れたので、それを避けながらのスタートでポジションは上げることができませんでした。さらに1コーナーで自分が曲がっている所に、止まれなかった他車が右フロントを乗り越えて行ったために、右フロント回りが大きく壊れてしまいました。そのままピットに戻りましたが、破損がひどく、すぐにはコース復帰することができませんでした。メカニックの迅速な作業により再びコースに戻りましたが、すでに周回遅れになっていました。それでも今後のレースにつながるデータを少しでも収集するために走行を続けました。マシンの感触が週末を通して一番良かったので、最初のアクシデントが悔やまれました。最後雨が降ってきたため大事を取りピットに戻り、リタイアとなりました。

今回も思い描いてしたような結果を残すことができませんでした。レースはアクシデントによって思うように走ることができませんでしたが、やはり予選でもっといいポジションを取ることが必要だと思います。試行錯誤しながらテストしていますが、これが早く結果につながるようにしないといけません。今回レース後に2日間のテストがありました。そこでのデータをもとに他車との遅れを取り戻し、次回のもてぎで挽回できるようにしたいです。