Race Report/レースレポート

2009年5月16〜17日
全日本選手権フォーミュラ・ニッポン・第2戦
参加台数13台
鈴鹿サーキット

第2戦の舞台は、先日リニューアルオープンになった新生鈴鹿サーキットでした。事前テストがないままレースウィークを迎えたため、土曜日の練習走行が重要になりました。今回は天候が不安定となり、練習走行の後半からはレインタイヤでの走行を重ね、予選に臨みました。

Qualifying/予選

予選:7位
天候:雨

今回も予選はノックアウト方式が採用され、1セッションごとに下位のマシンが脱落していくルールでした。

Q1:8番手
最初の予選セッションは20分間で行われました。路面状況は完全にウエットコンディションとなりました。路面状況がどのように変化するか予測できないため、他の選手に合わせてコースインしました。まずは少し状況を見ながら徐々にタイムを上げるように慎重に走りました。マシンのフィーリングは練習の時よりも確実に良くなっており、あとは自分のドライビングでタイムを削れるように考えながら周回しました。そして、Q1は8番手のタイムをマークしQ2に進出することになりました。

Q2:4番手
10分間のインターバルを挟み、残った11台でQ2が行われました。コースインしたと同時に雨脚も強くなり、Q1の時よりもコース上の水量が増えたため、マシンコントロールがさらに難しい状況になっていました。タイムを出しに行くと同時にコースオフしないよう注意しながら周回を重ねました。その結果、セッションの終盤までですが、トップタイムをマークすることができました。最終的には4番手タイムとなりましたが、今季初のQ3進出を決めました。

Q3:7番手
再び10分間のインターバルを挟み、最後の予選セッションに臨みました。Q2の時からマシンのセッティングを変え、アタックに入っていきました。雨脚が弱くなりコースコンディションが回復したので、もっと攻められると思いました。しかし4周目のS字コーナーでリアが滑らせてしまいました。コントロールしたのですが、コース復帰することができずマシンをストップさせてしまいました。結果、翌日の決勝は7番手からのスタートとなりました。

Final/決勝

決勝:5位
天候:雨

午前中に行われた30分間の走行では完全ではないもののドライコンディションになり、マシンバランスのチェックを行いました。しかし決勝前に再び雨が降り始め、レースはレインコンディションの中で行われました。

フォーメーションラップが終わりグリットにつき、シグナルが変わるのを待ちました。シグナルが消えスタートした瞬間、目の前のマシンが止まってしまったので、避けながら加速していきました。今回はうまく加速することができ、4番手で1コーナーに入っていきました。そこから前を行く3番手をずっと追っていきました。ウォータースクリーンで前がほとんど見えませんでしたが、少しでも差をつめられるよう走りました。周回を重ねるにつれて水の量は減っていきました。フォーミュラ・ニッポンでウエットコンディションレースは初めての経験だったので、タイヤをいたわりながらもタイムを落とさないように考えながら走りました。

そして25周目、ピットに入りタイヤ交換と給油をしました。ピットアウトしてからタイムロスしないようにプッシュして自己ベストをマークしました。しかし、その分、タイヤに負担をかけてしまい、グリップダウンしてしまいました。130Rでもコースアウトしてしまい、次の周にピットから出てきた20号車の先行を許すことになりました。何とか4番手のポジションを戻そうとしましたが、ミスをしてしまい差が広がってしまいました。その後、タイヤのグリップ感が落ち着いてからは、安定したペースで走ることができました。そして43周のレースを走りきり、5位で鈴鹿のレースを終えることができました。

Koudai's Voice/塚越広大コメント

前回の富士に続いて、鈴鹿でも入賞を果たすことができました。チームの皆さん本当にありがとうございました。初めてのウエットレースでたくさんのことを勉強することができました。しかし、予選、決勝で自分のミスがありました。コースコンディションに合わせてセッティングすること、レインタイヤのマネージメントなど、新たな課題が見えました。これを踏まえ、次回もてぎでのレースもいい結果が残るようにしたいと思います。