Race Report/レースレポート

2009年4月4〜5日
全日本選手権フォーミュラ・ニッポン・第1戦
参加台数13台
富士スピードウェイ

今シーズンのフォーミュラ・ニッポンの開幕戦が富士スピードウェイで行われました。今年からレースウィークが2Dayとなったため、金曜日の走行がなくなり、土曜日からセッションが始まることになりました。土曜日の午前中の公式練習ではマシンのセットを試しました。走行ごとにマシンのフィーリングもよくなっていき、予選へと臨んでいきました。

Qualifying/予選

予選:11位
天候:晴れ

予選はノックアウト方式が採用され1セッションごとに下位のマシンが脱落していくルールでした。

Q1:11番手
まず20分間のQ1に臨みました。今回はルール上、練習走行で使用したタイヤを使うことができなかったため、チームの戦略としてコンディションがよくなるまで待機し、最後の数分でNEWタイヤを使いアタックに入ることになりました。残り8分を過ぎたあたりでコースイン。タイヤを温めていきました。タイヤの1番いいところはコースインしてから3周目なので、それまでにタイヤを十分に温められるように注意し、アタックに入っていきました。公式練習からセッティングを変更し、マシンはよくなっていたのですが、自分のブレーキングでうまくタイムを削ることができませんでした。その結果、各セクターでタイムもまとめることができませんでした。それでも、ギリギリQ2に進出できる11番手のタイムを出すことができました。

Q2:11番手
短いインターバルをはさみ、10分間のQ2に臨みました。今回も時間の最後にタイムが出るように待機してからコースインしました。Q1のフィーリングを元にマシンのセットアップを施し、再びアタックに入りました。マシンのフィーリングが良くなっているだけに、Q1でミスしたブレーキングでタイムが削れるように集中していきました。1コーナーはうまくいったのですが、その後のAコーナー、100Rでスピードを乗せることができず、タイムをロスしてしまいました。結果Q1から少しタイムアップしたのですが、順位は変わらず、Q3に進出することができませんでした。

Final/決勝

決勝:6位
天候:晴れ

チームは決勝前の午前中のフリー走行でガソリンの搭載量などレースと同じ条件でマシンを走らせ、決勝に向けて準備を進めていました。最初にスタート練習、そして、最初のスティントのシミュレーション。ピットに戻りピット作業をして2回目のスティントのシミュレーション。最後にもう1度ピット作業を行い、フリー走行を終えました。予選が終わってからチームとレースに向けてミーティングをし、決勝レースに向けてさらにいいセッティングを施してくれました。その結果、前日よりもマシンのフィーリングがよくなり、決勝前のフリー走行では3番手タイムを出すことができました。

そして55周のレースに臨みました。フォーメーションラップでタイヤをよく温めグリッドに戻りスタートに備えました。シグナルが変わりスタートしたときに1台が遅れたためポジションを1つ上げて1コーナーに入っていきました。今年のマシンで集団の中を走るのが初めてだったのと、燃料をたくさん搭載しているマシンのコントロールがうまく行かず、序盤に12番手まで順位を下げてしまいました。しかし、すぐにポジションを1つ戻し、マシンのコントロールに集中して周回を重ねました。序盤はマシンのコントロールがうまく行かず、タイムも安定させることができず、前をいく37号車との差も開いてしまいました。しかし周回を重ねるごとにマシンの動きがよくなり、徐々にペースを上げることができました。作戦ではレースの折り返し地点をこえるまで周回を重ねることになっていました。何度か自分のミスで大きくタイムをロスさせる場面もありましたが、ガソリンが軽くなるにつれていいタイムも出せるようになりました。そして35周を消化したときにピットイン、タイヤ交換と給油に向かいました。チームの素晴らしいピット作業でミスもなくピットアウト。コースに復帰した時には37号車の前に出ることに成功しました。しかし、まだタイヤが温まっていないためすぐに先行を許してしまいました。

その後、タイヤが温まってからは自分のベストタイムを出しながら前を行くマシンを追いました。残り5周の時点でオーバーテイクボタンが3つ残っていたのでストレートで少しでも差を詰められるように使用していきました。最終ラップに入り100Rの出口で37号車がミス。その隙を突いてヘアピンでアウトにマシンを寄せて立ち上がり重視で曲がりました。続くダンロップコーナーの侵入では37号車がイン側をキープしていたのでアウト側にマシンを寄せ、もう1度立ち上がりで勝負できるようコーナーを曲がりました。そして、13コーナーの入口でインに飛び込み6番手に浮上。そのままチェッカーを受けました。

Koudai's Voice/塚越広大コメント

フォーミュラ・ニッポンのデビュー戦を終え、まずは日本最高峰のフォーミュラレースに参戦するチャンスを頂いたことに、心から感謝の気持ちを述べたいと思います。そして、ここまで合同テスト、レースウィークとマシンを仕上げてくださった田中監督、勝智さん、大駅さん、メカニック、チームの全スタッフの皆さん、ありがとうございました。

今回のレースを通じて本当にたくさんのことを学びました。課題もたくさんあり、特にスタート直後のマシンコントロールをもっと的確にできるようにしなければなりません。次戦の鈴鹿は体力が必要とされるため、トレーニングをより一層重ね、万全の準備をしたいと思います。