Race Report/レースレポート

2009年9月26〜27日
全日本選手権フォーミュラ・ニッポン・第8戦
参加台数13台
スポーツランドSUGO

フォーミュラ・ニッポン(FN)の最終戦が宮城県のスポーツランドSUGOで行われました。前回のレースで走り方やタイヤの使い方など、たくさんの課題があったため、レースまでにチームや監督と話し合いをして走り方を見直し、トレーニングを重ね最終戦に臨みました。このサーキットをFNで走るのが初めてだったので、土曜日の練習走行では最初は慎重に走りました。マシンの調子がよく、自分の走り方をいろいろと試すことができました。

Qualifying/予選

予選:3位
天候:晴れ

今回も予選はノックアウト方式が採用され、1セッションごとに下位のマシンが脱落していくルールでした。

Q1:4番手
20分間で行われました。今回からソフトタイヤを使用しているため、温め方に気をつけながら走りました。開始直後にコースインし、マシンのバランスを確認しました。そしてピットに戻り、アタックのタイミングを待ちました。再びコースに戻り、タイヤを温めたあとでタイムアタックに入っていきました。ここで4番手のタイムを出すことに成功しましたが、前を走るマシンとの間合いが近くなってしまいました。コースの全長が短いため、思った以上にスペースを確保することができませんでした。

Q2:3番手
10分間のインターバルを挟み、残った11台で予選の第2セッション(Q2)が行われました。マシンの微調整を行ないました。Q1で気になった間合いの取り方に注意しながらコースインしました。今回はQ1でトップタイムを出したマシンの後ろで走ることができ、ベストな間隔でアタックに臨めました。その結果、Q1のタイムを上回り、3番手のタイムを出すことができました。

Q3:3番手
10分間のインターバルを挟み、予選の最終セッション(Q3)に臨みました。Q2同様にうまく間隔を取ることができ、タイムアタックに入りました。そして自己ベストタイムを更新することができました。そのまま、もう1周アタックしようと攻めていったのですが、スローダウンしているマシンに追いついてしまい、1周のアタックしかできませんでした。予選終了後にチームと念入りなミーティングをして、決勝に向けて準備していきました。

Final/決勝

決勝:4位
天候:曇りのち雨

日曜日の朝のセッションで、レースに向けてガソリンを積んで走行しました。前回までガソリンを積んだ状態の走り方がうまくいかず決勝で苦戦しました。しかし今回はタイヤの摩耗に気を付けながらも安定したタイムで走ることができ、決勝に準備しました。

迎えた決勝レースは62周で行われました。フォーメーションラップが終わり、スタートした瞬間ホイールスピンが多くなってしまいました。1コーナー、2コーナーとイン側をキープしたため1台だけ先行を許してしまいました。しかし、その周の最終コーナーでオーバーテイクボタンを使い、ストレートで3番手に戻ることができました。

そのころから雨が降り始め難しいコンディションになりました。しかし、ドライ用のタイヤでレインコンディションを走るのは得意なので、少しずつ前との差を詰めていきました。トップのマシンは早々にピットに入ったので2番手になり、トップのマシンを追いかけました。ずっとプレッシャーをかけ続けた結果、22周目の馬の背コーナーでトップがコースアウトを喫したためトップに浮上しました。その後、ギリギリまで粘ったのですが、雨は降り続いたため30周目にピットイン。タイヤ交換と給油をしてコースに戻りました。

7番手でコースに戻ってからもプッシュし続け、4番手までポジションを上げました。そこから3番手を追いかけようとした49周目の1コーナーの立ち上がりで縁石に乗ってしまいスピン。再び5番手にポジションを下げてしまいました。しかし、そこからまた追いつくことができ、57周目の1コーナーでポジションを戻しました。そして62周を最後まで走り切り、4位で最終戦を終えました。

Koudai's Voice/塚越広大コメント

今回のレースは、土曜日の練習走行の走り始めから攻めることができれば、もっと早い段階でマシンの微調整ができたと思います。最初、やや慎重になりすぎたため、その分、セットアップの時間がなくなってしまいました。予選でも間合いの取り方で失敗がありました。SUGOは普段のサーキットよりも短いため、渋滞が起こりやすく、もっと気を使わなければなりませんでした。

決勝はスタートをうまく決めることができず、ポジションを下げてしまったので、アクセルのコントロールに注意しなければいけませんでした。そして3番手を追いかけなければいけないところで、ペースをうまく上げることができず、スピンをしてしまいました。そのようなチャンスの時にミスを犯さないようにしなければなりません。

最終戦でたくさんの課題が見えました。その課題を反省し、さらにトレーニングを重ね、来年また戦えるように準備したいと思います。

始めに今シーズンのフォーミュラ・ニッポンを戦うにあたり、多大なるサポートをして下さったホンダ様、田中監督、リアル並びにチームスタッフの皆様、関係者の皆様、ファンの皆さんに本当に感謝しています。初参戦のフォーミュラ・ニッポンでは、思うような結果を残すことができず、自分に足りないものがたくさんあることがわかりました。その一方で、たくさんの経験を積むことができ、ルーキー・オブ・ザ・イヤー(最優秀新人賞)を獲得することができました。最後にもう一度、これまでサポートして下さったすべての皆様、本当にありがとうございました。今後とも応援よろしくお願いします。