Race Report/レースレポート

2009年5月30〜31日
全日本選手権フォーミュラ・ニッポン・第3戦
参加台数13台
ツインリンクもてぎ

フォーミュラ・ニッポン(FN)の第3戦がツインリンクもてぎで行われました。最初の練習走行はドライコンディションでの走行となり、マシンやドライビングの確認をしました。しかし、うまく走ることができず、11番手に終わりました。その後、チームとミーティングでドライビングについて話し合ったあと、予選に臨んでいきました。

Qualifying/予選

予選:3位
天候:曇り

今回も予選はノックアウト方式が採用され、1セッションごとに下位のマシンが脱落していくルールでした。

Q1:7番手
予選の第1セッション(Q1)は20分間で行われました。セッションの開始と同時にコースイン。まずマシンのバランスを確認するために周回し、いったんピットに戻りました。そしてNEWタイヤに交換し、タイムアタックに入っていきました。午前の練習走行の時にドライビングで悪かった点、特にブレーキングに注意して走りました。マシンのフィーリングも練習走行時から良くなり、ドライビングも少しずつ直っていき、7番手タイムでQ1をクリアしました。

Q2:7番手
10分間のインターバルを挟み、残った11台で予選の第2セッション(Q2)が行われました。マシンセットは少しだけ調整しました。一度冷静になってドライビングを考え、再びタイムアタックに入っていきました。Q1よりもさらにマシンの動きが良くなり、0.5秒タイムアップすることに成功。2戦連続でQ3進出を決めました。

Q3:3番手
10分間のインターバルを挟み、最終セッション(Q3)に臨みました。マシンセッティングをさらに変更し、最後のアタックに臨みました。しかし1回目のタイムアタックではマシンの動きが変わってしまい、その動きに対応することができませんでした。その結果、Q2のタイムを更新することができませんでした。しかし2回目のアタックでマシンの動きにドライビングをうまく合わせることができ、各セクターのタイムもまとめ、3番手のタイムを出すことに成功しました。

Final/決勝

決勝:4位
天候:曇→雨→曇→雨

決勝日の午前中に行われた30分間のフリー走行では、最初にレインタイヤを装着してコースインしましたが、すぐに路面コンディションが回復しました。いったんガレージに戻りピット作業のシミュレーションを行い、ドライタイヤで再びコースインしました。そしてレースでのマシンバランスのチェックをして走行を終えました。

スタートの直前に雨が降り始めました。しかしレインタイヤに交換するほどの強さではなく、全車スリックタイヤを装着する中で、レースが始まりました。シグナルが消え、ホイールスピンしないようにコントロールしながら加速していきました。2番手の選手がイン側へ行ったので、アウト側にマシンを向けました。そして2コーナーの立ち上がりで、2番手のマシンをアウト側から抜くことができました。所々雨の影響で滑りやすく、難しいコンディションでしたが、トップの選手を追いかけていきました。自分のペースが良く、3周目の5コーナーで追いつくことができました。S字コーナー出口でトップを走るマシンの加速が鈍った時にV字コーナーのアウト側から並びかけ、トップに浮上しました。そこから、少しでも後続との差を広げるためにプッシュして走りました。

9周目になると雨脚が強くなり、チームの指示でピットイン。給油とレインタイヤの交換を行い、コースに戻っていきました。しかし、そのアウトラップの90度コーナーでコースアウトしてしまいました。その後も、レインタイヤでのドライビングがうまくいかず、2番手の選手に差を詰められてしまいました。さらに17周目の3コーナーでブレーキングミスしコースアウト。3番手にポジションを下げてしまいました。その後、ペースを上げることができず、4番手まで後退してしまいました。しかし、チームからの無線で路面状況のことを話し合った結果、もう一度スリックタイヤに交換する作戦を採ることをチームとともに決断しました。この作戦が功を奏し、2番手に順位を戻すことができました。トップの選手を追っている中、30周目にアクシデントが発生し、セイフティーカーがコースイン。この間、タイヤを冷やさないように左右にマシンを振りながらレース再開を待ちました。そして、33周目にリスタート。トップの選手を再び追っていきました。差がなかなか縮まらない膠着状況が続く中、再び雨が降り始めてきました。他の選手がピットに戻りレインタイヤに交換しましたが、チームと無線で話し合い、そのまま最後までスリックで走る作戦に出ました。

路面は少しずつ濡れてきましたが、マシンを信じて集中しタイムを落とさないよう走りました。しかし、残り5周くらいから雨脚が強くなってしまい、ペースを上げることができず残り4周で2番手に後退。翌周に3番手になり、ファイナルラップに入っていきました。なんとかポジションをキープしたかったのですが、90度コーナーで後続の選手を抑えることができず、4番手になってしまいました。そして、そのままのポジションでゴールしました。

Koudai's Voice/塚越広大コメント

今回のようなコンディションで本当にいい走りをすることができました。これも、チームの的確な判断のおかげです。本当にありがとうございました。そして、今回は自分自身でも今、持てる力をすべて出すことができました。結果は悔しいですが、価値のあるレースでした。レース中のコースアウトやレインタイヤのドライビングなどの課題をクリアして、早く優勝できるようにがんばります。