Race Report/レースレポート

2011年スーパーGT第3戦

2011年6月18〜19日
GT500クラス参加台数15台
セパン・インターナショナル・サーキット(マレーシア)

今シーズンの第3戦はスーパーGT唯一の海外戦としてマレーシアのセパン・サーキットでレースが行われました。赤道に近いため日本の夏を思わせる暑さとなりました。土曜日朝のフリー走行ではうまくタイムを出すことができず、走行後のミーティングでセッティングの変更を行い、午後の予選セッションに臨んでいきました。

予選

予選:3位

天候:晴れ

今回の予選はスーパーラップ方式が採用され、僕がスーパーラップのアタックドライバーを担当することになりました。予選1回目が始まると、年弘さんが105%ルールをクリアするためにコースインし、基準タイムをクリアしました。そのあとドライバー交代を行い、コースに入っていきました。朝の走行よりもマシンのフィーリングが良くなっていたので、さらにセットを変更。GT500の専有時間にアタック用のタイヤを装着し、タイムアタックに臨みました。予想していた以上にタイヤの内圧が上がるまで時間がかかったために、1周目のアタックではコース前半で自己ベストを出すことができませんでした。2周目のアタックで自己ベストをマークすることができましたが、タイヤのグリップがいい1周目にタイムを出す必要がありました。しかし結果的に4番手のタイムを出すことができ、スーパーラップ進出を決めました。

夕方になり、少し気温が下がったところでスーパーラップが始まりました。7番目にタイムアタックへと入っていきましたが、予選1回目の反省点をふまえ、タイヤの温め方に注意しました。アタックラップ中、ヘアピンでブレーキをした際にシフトロックしてしまい、一瞬バランスを崩しました。しかし大きくタイムロスすることなく、自分のアタックが終えた時点でのトップタイムをマークすることができました。 この後、自分のタイムを上回るマシンがいたため、最終的に3番手タイムで予選を終えることになりました。

決勝

決勝:3位

天候:晴れ

日曜日の朝に行われたフリー走行でガソリンを積んだ状態でのマシンのフィーリングを確認しました。走行後ミーティングを行い、決勝に向けての最終的なセットアップを決めて、250キロ(46周)のレースが始まりました。

スタートドライバーの年弘さんは3番手のポジションをキープしたまま、順調に周回を重ねて行きました。無線でタイヤの状況や後半スティントに向けてのタイヤ選択などをチームと話しながら、22周目にピットイン。ルーティンのピット作業を終えて、コースに復帰しました。1位と2位のマシンとのタイム差が大きく開いていましたが、少しでもギャップを詰めるように走行しました。また、昨年はGT300クラスのトラブルに巻き込まれ、完走できなかったことを頭に入れ、300クラスの抜き方も考えながらドライビングに集中しました。自分のスティントでは、一度もGT500クラスのマシンに遭遇することなく、3位のポジションをしっかりと守りきり、チェッカーフラッグを受けました。

広大コメント

今回のイベントではマシンのセットアップにうまく対応できず、本来の力を発揮できなかった面もありました。しかし長いシーズンを考えると、セパンでの3位表彰台は意義のあるポイント獲得になったと思います。

また今回のセパンでは、走行時間が短い中でもセットアップを早く、正確に行わなければいけないことを改めて思い知りました。これから夏場のレースが続くので、自身の暑さ対策含め、次のレースに向けてしっかりと準備していくつもりです。