Race Report/レースレポート

2011年スーパーGT第1戦

2011年5月21〜22日
GT500クラス参加台数15台
岡山国際サーキット

今年4月に開幕戦として行われる予定だった岡山国際サーキットでのイベントが行われました。金曜日にもテスト走行が行われレースに向けてセッティングを進め、土曜日の予選に臨みました。

予選

予選:1位

天候:晴れ

今回はノックダウン予選が採用されました。最初に行われた予選の第1セッション(Q1)では年弘さんが300クラスとの混走時に107%タイムをクリアし、500専有時間では僕がアタックすることになりました。時間になりコースイン。タイヤを2周にわたって温めたあとにタイムアタックに臨みました。その結果Q1を2番手のタイムでクリアしました。

今年から予選の第2セッション(Q2)と最終セッション(Q3)、レーススタート時は同じタイヤで走らなければならず、タイヤ選択が非常に難しくなりました。Q2を年弘さんが走り2番手でクリアし、Q3を僕が担当しました。少し待ったあと、アタックのためコースイン。1周タイヤを温めタイムアタックに入りました。NEWタイヤではないにもかかわらず、マシンのバランスがよく、タイムアタックを2度することができました。最終的に2番手に約0.4秒の差を付けてGT初のポールポジションを獲得することができました。

決勝

決勝:3位

天候:曇り

日曜日のフリー走行が大雨のため中止になってしまい、レース前に走行の時間が設けられました。この頃には路面状況がドライになっていたため、決勝に向けてマシンの確認を行いました。

そして、68周の決勝がスタートしました。スタートドライバーを担当した年弘さんは、レース開始直後からトップを守り続け、2位との間隔を保ちつつ、タイヤをセーブしながら周回を重ねていきました。そして30周目にピットに入りドライバー、給油、タイヤ交換を行い、コースに戻りました。そのピットアウト直後の1コーナーでブレーキをロックさせてしまいタイムロスしてしまいました。

ピットのタイミングで12号車の先行を許してしまいましたが、ペースがよかったので、落ち着いて差を詰められるように周回を重ねました。43周目には背後に迫ることができ、追い抜くチャンスをうかがっていました。それまでアウトウッドの立ち上がりがよかったため、ヘアピンでインを差せるチャンスを待っていました。そして45周目のアウトウッドからスリップに入り、ヘアピンのブレーキングで12号車のインに入ろうとしました。しかしブレーキングでインに入る前にバランスを崩してしまい、12号車のリアに接触。このアクシデントによってドライブスルーペナルティを課せられてしまいました。

ペナルティを消化してからも激しく攻め続け、51周目のダブルヘアピンの立ち上がりで36号車を抜き3番手に浮上。その後もプッシュし続けましたが、前のマシンに追いつくことができず、3番手でチェッカーフラッグを受けました。

広大コメント

今回、自身初のポールポジションを獲得することができ、決勝でもペースがよく優勝するチャンスが十分にありました。チームが素晴らしいマシンを用意してくれたのですが、自分のミスで優勝を逃してしまい、本当に申し訳なく思っています。チームからも無線で「周回数がまだ残っている」という指示を受けていましたので、もっと冷静にチャンスをうかがう必要がありました。また追い抜きを仕掛けたとしても、他車に接触せずに回避できるドライビングが必要です。さらにピットアウトの1コーナーでもスムーズに曲がることができれば、トップとの差が広がることはなかったと思います。

自分のレースをしっかり分析し、同じミスを繰り返さないようにしなければなりません。次回のセパン(マレーシア)では今回のミスを挽回できるように全力で走ります。