Race Report/レースレポート

2011年スーパーGT第2戦

2011年4月30〜5月1日
GT500クラス参加台数15台
富士スピードウェイ

東日本大震災発生後、開幕戦に予定されていた岡山が延期になり、合同テストなどもないままシーズンの開幕を迎えました。しかし無事にレースができるという喜びが大きく、例年以上に気持ちが入った開幕戦になりました。金曜日にテスト走行が設けられ、短い時間でしたがマシンの感触を確かめながら周回しました。

予選

予選:10位

天候:晴れ

今回の予選はスーパーラップ方式が採用されました。予選が始まり、すぐに105%ルールをクリアするためにコースインしました。今回はレースで使うハードタイヤの熱入れをする役目を僕が担っていました。しかし予選セッションは午後だったので気温が下がっており、ハードタイヤの温まりが悪かったのですが、レースで自分が使う可能性が高かったので、シミュレーションだと思いながら走行しました。5周目に基準タイムをクリアしたのでピットに戻り、今回アタックドライバーの年弘さんと交代しました。

そして1回目の予選で6番手のタイムをマークし、スーパーラップ進出。今年最初のスーパーラップに臨んでいきました。スーパーラップはさらに気温が下がった中で始まり、非常に難しいコンディションでした。そのためアタックの最中にスピンしてしまい、レースは10番手からのスタートとなりました。

決勝

決勝:8位

天候:雨

前日までと大きく天候が変わり、朝から雨が降り始めました。午前の走行で雨のセッティング、タイヤ選択をしました。自分も雨の中の走り方を確認しつつ周回を重ねて行きました。

そして迎えた開幕戦は、後半スティントを担当することになりました。レース直前に雨脚が強くなってきたためセーフティーカー先導でのスタートとなり、6周目にセーフティーカーがピットイン。順調に順位を上げていたのですが、フロントガラスが曇ってしまうトラブルに見舞われてしまい、16周目に緊急ピットイン。視界が確保されてから年弘さんはファステストタイムを連発しながらポジションを上げていたのですが、視界が悪い時に黄旗区間での追い越しがあったため、10秒ストップのペナルティを受け、12番手までポジションが落ちてしまいました。

しかし、その後もペースも良く、天候がどのように変化するかわからない状況だったため、規定周回数ギリギリまで年弘さんが走ることになりました。その間にチームが年弘さんと無線で状況を確認しながら作戦をたて、43周目にピットイン。タイヤ交換をせず、ドライバー交代と給油のみでコースに復帰していきました。

雨脚は少し弱くなっていたので、少しでもポジションを上げるよう攻めて行きました。マシンのフィーリングは良く、前を行くマシンとの差を詰めることができました。47周目にBコーナーのブレーキングで1号車を、55周目の14コーナーで8号車を、58周目に35号車を立て続けに追い抜き、8番手までポジションを上げることができました。

しかし、この頃から雨脚が再び強くなり、ストレートを走るのも困難になってきました。このような状況でもミスをしないように集中していたのですが、60周目のAコーナーで水が多くたまったところに足を取られてスピン。すぐに再スタートしましたが、ポジションを下げてしまいました。そして、その周に赤旗が提示され、そのままレースは59周目時点での順位が正式な結果となりました。最終的にスピンの影響はなく、8位で開幕戦を終えました。

広大コメント

今回の雨のレースではマシンの調子がよく、チームの皆さんに感謝しています。赤旗が出たおかげで結果的には8位となりましたが、どんな状況でもミスなく走ることが大切です。難しいコンディションをチャンスに変えるように、今後のレースでは注意していきます。次の岡山のレースまで時間がないので、きちんと反省し、今シーズンの2戦目となるイベントに臨みたいと思います。