全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦にThreeBond DragoCORSE(スリーボンド ドラゴコルセ)からタチアナ・カルデロン選手に代わり出場し、12号車をドライブすることになりました。このような機会をいただき、また参戦にあたり支援いただいた皆様、本当にありがとうございます。
今年はレースフォーマットが昨年と異なり1デイ開催となっています。土曜日に1時間のフリー走行が2回と少ない時間でした。2回目のセッションでは雨も降り、ドライでの走行時間が減ってしまい、セットアップも午前から変更した点が良くなかったのですが、データを解析すると改善点がわかりました。これらをもとにセッティングを僕の経験を含め、さらにチームにとってもデータを取れるものに変更し、予選に臨みました。
ノックアウト方式の予選でした。Q1はグループ分けが行われグループBで予選を走りました。昨日から変更したセッティングはいい方向にいき、Q1を6位で通過することができました。 Q1でオーバーステアだったところを解消するため、Q2に向けてセットを変更し臨みました。セット変更でセクター別に見るとタイムアップしたところもありましたが、Q3に進むことができず、14位で予選を終えました。
チームがレースに向け試しておきたいアイテムがあったため、それを投入しレースに臨みました。今回はタイヤ交換が義務付け、給油なしの51周でレースが行われました。 スタート進行が始まりフォーメーションラップが開始されたのですが、その途中でクラッシュが発生。スタートディレイになりました。そのため1周少ない50周でレースが行われました。 スタートして1コーナーに入って行った時に前方で多重クラッシュがありました。自分が避けて行った方にマシンが戻ってきてしまい、あわや接触の状況でしたが、無事に抜けることができました。しかし数台に前に出られてしまいました。そのままセーフティカーが導入され、7周を終えたところからレースが再開されました。 今回のルールではトップが10周を終えた時点からタイヤ交換義務を果たすことができ、何台かのマシンがそのタイミングでピットに入って行きました。自分はそこから数周後にピットに入りましたが、集団の中での走行でペースを上げることができていなかったので、タイヤ交換後にポジションを上げることができませんでした。 タイヤ交換後のペースは良かったので、前を走るマシンにどんどん追いつくことができましたが、オーバーテイクをする距離まで近づくことができませんでした。しっかりレースを走り切り、チームが多くのデータを収集できるよう最後までプッシュしました。レースは12位で終えました。
レース中のベストタイムは上位と比べて遜色ありませんでしたが、予選で上位に位置しなければ難しいレースでした。またレース中のアベレージタイムを良くして、もっとレースに強いマシンにしていく必要があります。 今回チャンスをいただき短い時間でしたが僕自身も有意義で楽しい時間を過ごすことができました。再びチャンスが来たときにしっかり応えることができるよう準備をしておきます。 改めて今回の機会をいただきありがとうございました。