シーズン折り返しの第5戦「たかのこのホテル FUJI GT300km RACE」が富士スピードウェイで行われました。前回まで無観客レースでしたが、今回、久しぶりの観客が入場する中でレースが行われました。 今回の富士はシリーズランキングトップの43点で迎えたため、燃料リストリクター3ランクと36㎏ウェイトというウェイトハンデ86㎏相当という、過去にない重いハンディを背負ってのレースとなりました。 富士は特にストレート区間が長く、ストレートスピードが他のマシンに比べて約15km/hも遅い時があり、燃料リストリクターのハンディが効きやすいサーキットでもありました。 フリー走行からそのハンディ分、タイムが遅かったので、マシンの状況をしっかりと見極める必要がありました。
今回はQ1を担当しました。朝のフリー走行でタイヤのウォームアップは悪くなかったため、2周ウォームした後、アタックに入りました。しかしフロントのグリップが十分でなく、その周のアタックをやめました。最後の周のアタックはウォームアップがうまくいかなかったこともあり、ベストのアタックができず、15位という結果になりました。
ウォームアップ走行で決勝に向けたセットアップを確認し、レースに臨みました。今回のイベントは66周で行われました。 スタートを担当したバゲット選手は1コーナーで混乱をうまく抜け、ポジションを上げることに成功しました。しかし、このとき他車のボンネットが飛んできてしまい、天井からリアウィングにかけて当たってしまいました。この影響でリアウィングの一部と無線用のアンテナが破損してしまいました。 すぐにセーフティカーが入りコース上の清掃が行われ、5周目にレースが再開されました。11番手までポジションを上げていたのですが、ストレートスピードが約15km/hも他車と違いがあったため、またポジションを下げてしまいました。しかし、その後の周回ペースは悪くなく、粘りの走りを見せてくれました。 27周目にバゲット選手はピットに入り、ドライバー交代を行いました。マシンのフィーリングは良かったのですが、ピックアップをとることができず、特に300クラスのマシンを抜くことに苦労し、思うようにペースを上手く上げることができませんでした。それでもレース終盤、ピックアップがなくなると、1分31秒台までペースを上げることができ、結果10位でゴールし、貴重な1点を追加しレースを終えました。
今回非常に厳しい条件下でのレースでしたが、マシンを辛抱強く仕上げる作業に専念し、貴重なポイントを取ることができました。次回の鈴鹿戦も条件はほぼ同じですので、確実にポイントを取りに行きます。 また、今回久しぶりにファンの前でレースが行われ改めて大切さがわかりました。オープニングセレモニーでたくさんの拍手が聞こえた時とても感動しました。改めてファンの大切さを感じました。引き続きシリーズチャンピオンに向けてベストを尽くします。