スーパーGT第7戦『FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE』が栃木県のツインリンクもてぎで行われました。ウエイトハンデが第6戦から半分の45kgとなり燃料リストリクターの制限からは解放されましたが、ランキング上位のためウエイトは重い状態での一戦でした。第4戦のマシンセッティングをベースに作業を進めました。最初の走行で気温が低いなかタイヤのウォームアップに苦戦してしまい、コースアウトした場面がありました。チームの迅速な作業のおかげで、その後のプログラムを予定通りに進めることができましたが、気をつけていただけに反省すべき点でした。その後は、時間が限られる中でバゲット選手を中心にセットアップ、タイヤ評価を行って、予選に向けて準備をしました。

Q1はバゲット選手が担当しました。気温も上がり、ウォームアップも問題ない状況でした。しかし、もてぎはブレーキングが重要となる、ストップ＆ゴーのレイアウトのため、重量のハンデの影響が大きく、僅差の勝負の中では僅かにタイムが及びませんでした。10位に終わり、Q2に進むことができませんでした。

決勝前の20分間のウォームアップ走行でレースセットを試しました。始めにレースに使う予定のタイヤスクラブ（皮むき）を行うため、自分がコースインしました。ウォームアップの具合を確かめピットに戻り、バゲット選手に交代。決勝セットの確認作業に入りました。

決勝は63周で行われ、バゲット選手がスタートを担当しました。レースが始まった後、順位を確実に上げて行き、7番手までポジションを上げました。しかし、その後はポジションを上げることができずに周回を重ねることになりましたが、ようやく19号車を抜いて6番手まで順位を上げました。ピットタイミングをうかがうタイミングの最中、23周目にセーフティカーがストップ車両回収のため導入されました。このタイミングは我々には良いタイミングではなく、流れがまた変わってしまいました。

28周目のセーフティカー先導が解除されると同時にピットインし、ドライバー交代を行いコースに戻りました。同周にタイヤ交換を行った中では先頭でコースに戻りましたが、ウォームアップ性能の差異で23号車と3号車には抜かれてしまいましたが、37号車の猛攻は抑えることができました。実は前半スティントで300クラスとの接触により多くの空力パーツが破損し失っていたため、本来のパフォーマンスが出ていない状況でした。その中でも順位を上げるべく必死に食らいついていき、試行錯誤をしながら周回を重ねました。33周目、300クラスの集団をうまく利用して、3コーナーで3号車を抜き、47周目には23号車を1コーナーで抜き、5番手まで浮上しました。その後4番手との差を詰めることができていたのですが、満身創痍のマシンでの追撃にも限界があり、5位でレースを終えました。

今回のレースは決勝のペースは良かったのですが、予選で上位に行けなかったことで、どうしてもリスクを負いながら順位を上げなければいけない状況となってしまいました。前半のスティントでマシンにダメージを負っていたこともあり、後半はとても難しいドライブでした。それでも自分たちがおかれた状況の中では最善の結果だったと思っています。どんな状況でも強く粘り続け、ランキングトップで最終戦に臨みます。 ポイントは僅差となり、とにかく最終戦で最高の結果を残すために全力で臨みます。応援よろしくお願いします。