Race Report/レースレポート

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2023 SUPER GT

Round.08MOBILITY RESORT MOTEGI

2023年スーパーGT第8戦

開催日:2023年11月4、5日 / 参加台数:15台(GT500クラス) / 会場:モビリティリゾートもてぎ(栃木県)

今シーズン最後のレースとなるスーパーGT第8戦『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』がモビリティリゾートもてぎで行われました。10シーズン続いたNSXの最後のレースとなり、有終の美を飾るべく臨みました。走り始めから今回のセッティングはいい感触を得ることができ、予選に向けて詰めることができました。

Qualifying/予選

予選:2位(Q1:7位、Q2:2位)

天候:晴れ、コース:ドライ

今回はQ1を担当しました。フリー走行で試したセットの中から感触が良かったものを取り入れました。2周のウォームアップをした後にアタックへ入りました。今回は2周連続アタックをする予定でしたが、1周目のアタックの最後の90度コーナーあたりから他のマシンに遭遇し、2周目のアタックができませんでした。最初のアタックでは最終区間のセクター4でタイムロスがあったと思いますが、それでも7番手で通過し、松下選手に繋ぐことができました。Q1の結果をもとにQ2へ向けてのセットアップを反映させて臨んだ結果、Q2を2番手で終えることができました。

Final/決勝

決勝:3位

天候:晴れ時々雨、コース:ドライ・ウエット

決勝前の20分間の走行でレースセットの確認を行いました。しかし松下選手が、タイヤが温まる前にロックアップさせてしまい、フロントタイヤに大きなバイブレーションを感じながらの走行になってしまいました。そのため決勝セットの判断が難しい状態だったので、前日に決勝セットの走行をしていたことを踏まえ感触の良かったセットに変更し、決勝に臨みました。

今回はレース距離300km、63周で行われました。スタートは松下選手が担当しました。レースが始まり、2番手をキープすることに成功し、序盤は上位4台が争うという展開となりました。松下選手は36号車とのバトルが続いていきました。途中、何度も接近戦がありましたが、23周目に3番手に後退してしまいました。

26周目に上位チームのタイヤ交換に合わせピットに入り作業を終えコースに戻りました。このピットのタイミングで23号車に先行されてしまい、4番手でレースが進んでいきました。ペースは互角で差を詰めることができませんでしたが、フルコースイエロー(FCY)が入った後、こちらのペースが良くなりました。さらに雨が降り始め、51周目あたりから接近戦になっていきました。そして53周目の1コーナーから4コーナーまでの攻防で3番手に浮上することができました。

その後も雨が部分的に降る難しいコンディションになりましたが、前の2台を追いかけていきました。少し雨足が強くなると、逆に23号車のペースが戻ってしました。そんな状況の中、残り6周のタイミングでチームがレインタイヤに交換することを決断し、ピットイン。5番手でコースに復帰しました。

この判断が功を奏し、ハイペースで走ることができました。しかし首位の3号車がコースオフしたこともあり、FCYが導入されました。解除後すぐに1号車を抜き表彰台圏内の3番手に復帰しましたが、雨が止んでしまい、追撃が届かず。3位でのゴールになりました。

Koudai's Voice/塚越広大コメント

最後のFCYがなく、濡れている時間にウエットタイヤでもう少し走れていれば、さらなるポジションアップができたかもしれません。いずれにせよ、ピットに入らなければ3位も厳しかったと思いますので、チームの好判断に助けられました。

最終戦は、NSX最後のレースであり優勝で終わりたかったという思いがありました。それは叶いませんでしたが、最後まで勝つためにチームが一丸となって攻めた、価値のあるレースにすることができました。

今シーズンは良いこと悪いことを含めていろいろな出来事があり、たくさんの経験がありました。それらを糧にさらに強いチームとなって、2024年シーズンも頂点を目指して挑戦します。

最後に今シーズンも熱い声援と支援をありがとうございました。あらためて感謝を申し上げます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。