Race Report/レースレポート

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2023 SUPER GT

Round.02FUJI SPEEDWAY

2023年スーパーGT第2戦

開催日:2023年5月3、4日 / 参加台数:15台(GT500クラス) / 会場:富士スピードウェイ(静岡県)

3月に富士スピードウェイで行われた合同テストは2日間ともウェットコンディションで終わったため、2023年仕様のマシンをドライで走らせるのは今回の第2戦『FUJIMAKI GROUP FUJI GT 450km RACE』のレースウィークが初めてでした。事前にシミュレーターやミーティングを重ね、最適なセッティングになるよう準備してきましたが、不安はありました。

そして迎えた土曜日のフリー走行、走り始めから感触がよく、スムーズにセッティングを進めることができました。セッション最後の10分間のGT500クラス占有時間で改善点が鮮明になり、多くのデータを取ることができました。

Qualifying/予選

予選:8位(Q1:6位、Q2:8位)

天候:晴れ、コース:ドライ

今回はQ1を担当しました。ハード側のタイヤを選択したため3周のウォームアップを入れました。1周目よりも2周目のアタックでまとめることができ、6番手でQ2に進めることができました。Q2は松下選手が担当し、8番手で決勝のグリッドが確定しました。

Final/決勝

決勝:3位

天候:晴れ、コース:ドライ

レース前の20分間の走行で決勝セッティングの確認を行い、微調整をしてレースに臨みました。決勝は100周(450km)で行われ、2回の給油が義務となりました。スタートは松下選手が担当しました。スタート後の1コーナーで36号車と軽い接触があり、ポジションを10番手に下げてしまいました。7周目に14号車の前に出ることができ、9番手に上がりました。その後は大きな混乱なくレースが進行していき、ライバル達に比べると遅めのタイミングとなる40周目にピットに入り作業を行いました。

10番手でコースに復帰しましたが、バランスが悪くなかなかペースを上げることができず、14号車の先行を許してしまいました。しかし後半になるとペースが上がり、2回目のピットに向けてプッシュしていきました。76周目に2回目のピット作業を終え、7番手でコースに復帰しました。

ピット後のペースはさらに上げることができ、37号車を抜いた後、90周目に3号車を抜き、さらに8号車を攻略するため仕掛けていきました。しかしヘアピンのイン側を攻めすぎてしまい、体勢を崩したため失速し、ポジションをまた下げてしまいました。その後、94周目に再び3号車を抜き返した後、3番手を走行中のマシンがトラブルにより離脱したため、8号車との3番手争いになりました。後ろからは追い上げてきた14号車も迫ってきていたため、ミスの許されない状況でしたが、6号車が最終ラップ目前でガス欠のため失速。表彰台圏内の3番手に上がり、そのポジションを守り切り3位でチェッカーフラッグを受けました。

Koudai's Voice/塚越広大コメント

近年不調が続いていた富士で好成績を残せ、今回の結果はチームにとっても嬉しいものとなりました。しかし、予選の課題や、タイヤ交換後のペースが上がらなかったことなど、改善点があります。そこはしっかりと解析し、夏の富士に向けて修正していきます。また、今シーズンは450kmレースが多いので、他のレースでも効果的な戦略が採れるようにチームとともに準備をしていきたいと思います。

自分自身を振り返ってみると、富士で好感触なマシンにチームとともに仕上げることができましたが、その一方でバトルでは反省点もありました。引いてはいけないところではありましたが、冷静にならなければいけない場面でもあったと思います。そのあたりは次戦に生かしたいと思います。 次戦の鈴鹿は、昨年も好調に走れました。タイトル獲得のために、勝つ準備をしっかりとしていきます。