前戦の第6戦SUGO(宮城県)では、トップチェッカーを受けたもののスキッドプレートの厚みが足りず、レース後に失格になってしまいました。スキッドプレートはマシンの底にあるパーツでルールに定められた厚みを残す必要があり、車高設定を決める重要な場所になりますが、改めてスキッドブロックの厚みを保つためのセッティングを考えレースウィークに臨みました。
第7戦のオートポリス『AUTOPOLIS GT 450km RACE』は他のサーキットよりも路面のバンプが多く、車高の設定が難しい傾向にありました。スキッドの厚みを確保しながらマシンのパフォーマンスを上げるためのセットを新しく試したのですが、うまく合わせこむことができず、アンダーステアを直せないまま予選に臨むことになりました。
今回はQ1を担当しました。フリー走行からアンダーステア対策を試み、予選に臨みました。タイヤのウォームアップも表面だけでなく内部温度もしっかり熱入れができるように考え、アタックに入りました。しかしアタック中のセクター3まで走るとアンダーステアがどんどん強くなる症状を感じながらの走行となりました。Q1は8番手で通過することができましたが、本来のパフォーマンスを出すことができませんでした。Q2は6番手で終わり、決勝のグリッドが決まりました。
決勝前の20分間の走行でレースセットの確認を行いました。オートポリスもタイヤマネージメントが重要になると考え、昨日から悩んでいるアンダーステア対策をするために大きめにセットアップを変更し、決勝に臨みました。
スタートは松下選手が担当しました。今回はオートポリス初の450kmレースということもあり、各チームのタイヤ、作戦などの違いが多く見られました。17号車はソフトタイヤでスタートし、予定よりも早めの20周に1回目のピット作業を行いました。ドライバー変更は行わず、松下選手はそのままハードタイヤに変えてコースに戻りました。その結果、ハードタイヤの方の感触がいいとのコメントがあり、57周目に2回目のピットに入り、ドライバー交代を行いました。
残り40周のスティントでしたが、交代直後からアンダーステア傾向のマシンバランスで、徐々に曲がらなくなるマシンを何とかドライビングする状況となりました。何とかしようと試行錯誤しながら周回を重ねていきましたが、後方から来るペースの早いマシン達を押さえ込むことができず、最終的に6位でレースを終えることになりました。
今回のイベントではマシンセットを合わせこむことができず苦戦しました。レースでも過去にないアンダーステアでコースにとどまることも難しい状況でした。最終戦のもてぎではコースの特徴は違いますが、オートポリスのデータからセッティングを改善させたいと思います。
残念ながら今回のレース結果でシリーズタイトルの可能性がなくなってしまいましたが、最後のレースを勝ってシーズンを締めくくれるようにベストを尽くします。