Race Report/レースレポート

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2022 SUPER GT

Round.07AUTOPOLIS

2022年スーパーGT第7戦

開催日:2022年10月1、2日 / 参加台数:15台(GT500クラス) / 会場:オートポリス(大分県)

スーパーGT第7戦『FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE』が大分県のオートポリスで行われました。前戦SUGOでは無線のトラブルがありましたが、決勝ペースの改善が必要と考え、今回のイベント前にも対策のセットアップについてチーム内でミーティングを重ね、土曜日のフリー走行に入りました。セッティングを試す中で大きく変更するものもありましたが、メカニックの迅速な作業により順調にテストを進めていました。最後に10分間のGT500クラスの占有走行で松下選手が予選シミュレーションを行ったのですが、その際100R出口でバランスを崩しクラッシュしてしまいました。幸い松下選手に怪我はありませんでしたが、予選までにマシンの修復作業が間に合うのかが心配されました。

Qualifying/予選

予選:4位(Q1:8位、Q2:4位)

天候:晴れ、コース:ドライ

フリー走行のクラッシュからGT500の予選直前に修復作業が完了し、無事に予選を迎えることができました。Q1を松下選手がアタックし8番手で通過しQ2に進むことができました。路面状況がフリー走行より良くなっていることを考慮してアタックした結果、4番手タイムで予選を終えることができました。

Final/決勝

決勝:1位

天候:晴れ、コース:ドライ

予選に向けては臨時の修復作業もあったため、メカニックが夜遅くまで作業し、決勝日には完全に修復したマシンを用意してくれました。決勝前の20分間のフリー走行で、決勝に向けたセットアップを試しました。今回のオートポリスではタイヤ摩耗を気にしながら準備を進めました。

決勝は65周で行われ、松下選手がスタートを担当しました。レース開始直後から4番手をキープし順調に周回を重ね、17周目に300クラスの車両回収のためフルコースイエロー(FCY)が宣言されました。そして、宣言解除で3番手の19号車が戸惑った隙に前に出ることに成功しました。22周目のドライバーミニマム周回数で2番手の100号車がピットに入ったのに合わせて23周目にピットに入りドライバー交代を行いました。同じタイミングで16号車が入ってきたため混雑するピットからどう出るかが鍵となりましたが、いい形でピットロードに出ることができました。

100号車の前でコースに戻り、タイヤの温まりが早かったのでポジションを守ることができました。30周目にはトップを走行していた24号車も逆転することに成功しトップに出ました。その後、まだピットに入っていない37号車に追いついてしまいましたが、抜こうと無理をしてタイムロスしないように100号車とのギャップを気にしながら走りました。37号車がピットに入ってからは自分のペースで周回を重ね、52周目に2回目のFCY宣言がありました。その際も落ち着いて対処することができ、65周を走り切り、最終的に2位に13秒差をつけて今季初の優勝を飾ることができました。

Koudai's Voice/塚越広大コメント

今回はジェットコースターのような週末でしたが、チームの全員がベストを尽くした結果であり、特にマシン修復を完遂させたチームに感謝です。オートポリスを終え、ポイントランキングがトップと4ポイント差の3位に上がりました。最終戦のもてぎ(11月5日~6日)でも今回のような強いレースをしてチャンピオンになるための準備をします。