Race Report/レースレポート

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2022 SUPER GT

Round.05SUZUKA CIRCUIT

2022年スーパーGT第5戦

開催日:2022年8月27、28日 / 参加台数:15台(GT500クラス) / 会場:鈴鹿サーキット(三重県)

スーパーGT第5戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE』が鈴鹿サーキットで行われました。前回の富士に続き、鈴鹿では初となる450キロのレース距離で行われるイベントとなりました。 5月の鈴鹿で開催された第3戦では3位表彰台を獲得し、好調だった状態をベースにし、サクセスウエイトを考慮したセッティングの調整をフリー走行から行いました。第3戦の感覚を引き続き感じることができ、当初のメニューを進めていきました。最後10分間のGT500の占有走行前に変更したセット変更が大きくタイムアップに繋がり、自信を持って予選に臨ことができました。

Qualifying/予選

予選:2位(Q1:5位、Q2:2位)

天候:晴れ、コース:ドライ

今回はQ1を担当しました。レースを優位に進めるためにもまずQ1突破が必須でした。ハード側のタイヤを選択し、2周のウォームアップを入れました。アタックに入り順調に走っていましたが逆バンクから先でウォームアップしている車両に追いついてしまい、タイムロスがありました。それでもセクター3、4でその分を取り戻し、5番手でQ1を突破しました。Q2を松下選手が担当し、2番手グリッドを獲得することができました。

Final/決勝

決勝:2位

天候:晴れ、コース:ドライ

レース前の20分間の走行では決勝セットの確認を松下選手が行いました。決勝は77周で行われました。450kmのレースは2回の給油が義務付けのルールで、戦略の幅があるためピットインのタイミングが重要となりました。

スタートは松下選手が担当し、ポジションキープのまま1コーナーをクリアし、トップの23号車を追いかける展開となりました。18周目に23号車がピットに入り、トップでレースを進めていきました。松下選手からアンダーステアになっているというコメントがあり、16号車に差を詰められる中、タイヤの内圧など細かい調整を行い、ピットのタイミングを待っていました。29周目にピットに入り、1回目のピット作業を済ませコースに戻りました。ここからピットのタイミングや給油量など作戦の違うマシンたちが入り乱れるため、誰と勝負しているかをしっかり把握することも重要でした。

7番手でコースに戻り、34周目に8号車を抜き、全車が1回目のピット作業を終えた時点で4番手となっていました。さらに38周目に23号車を抜き、3番手に上がりました。その後もマシンのペースも良く、トップ争いをする16号車と38号車に追いつき、レースが進んでいきました。クリアになればペースを上げることができる状況でしたが、自力で2台を抜くのが難しいため、ピット戦略で前に出る方法をチームに考えてもらい、49周目にアンダーカットで先にピットへ入り勝負に出ました。ドライバーはそのままで、給油とタイヤ交換のみを済ませコースに戻った直後にクラッシュ車両が発生し、セーフティカー(SC)が導入されました。このSCタイミングは追い風となり2回目のピット作業を終えた中でトップの位置につけていました。

54周目にリスタートがきられトップを守るため、ピットにまだ入らない車両と後方から迫る23号車に抜かれないように間合いとペースを考えながら慎重に周回を重ねていきました。前が開けてからはペースを上げ、さらに69周目に23号車に対してペナルティが出されたため優位に展開していきました。しかし、チームから無線が入り、給油のトラブルで予定していた量のガソリンが入っておらず、このままではチェッカーを受けられないことが伝えられました。残り8周でフルコースイエロー(FCY)が入り助けられましたが、それでも足りない分を稼ぐ必要がありました。 燃費走行をしながらトップを守るべく走行していましたが、74周目に12号車の先行を許してしまいました。それでも、欲をだしてゴールできないことがあってはならないので、集中して走行を続けました。最後のラップは監督からペースアップの指示もあり、何とか2位を守りきりゴールすることができました。

Koudai's Voice/塚越広大コメント

今回もチームと共に冷静に組み立てしっかりとしたレースができました。レースの最後、マシンが止まっていた可能性もありましたが、ゴールまでマシンを運び、2位表彰台という結果を残せたことは嬉しく思います。残り3戦も高いパフォーマンスを維持しつつチャンピオンになるためのレースをするために準備していきます。