Race Report/レースレポート

Photo : © GTA

2021 SUPER GT

Round.07TWINRING MOTEGI

2021年スーパーGT第7戦

開催日:2021年11月6、7日 / 参加台数:15台(GT500クラス) / 会場:ツインリンクもてぎ(栃木県)

スーパーGT第7戦『MOTEGI GT 300km RACE』が栃木県のツインリンクもてぎで行われました。今大会、獲得したポイントによって搭載されるサクセスウェイトが半分となり、44kgでレースに臨みました。レース前の時点でランキングトップとのポイント差は16ポイントで、最終戦に向けて少しでも差を詰めるため、上位でゴールする必要がありました。 フリー走行が始まり、タイヤの比較とコンディションに合わせたセットをいくつか試しました。最後10分間のGT500クラスの占有走行は4番手で終えることができました。

Qualifying/予選

予選:8位(Q1:2位、Q2:8位)

天候:晴れ、コース:ドライ

今回はQ1を担当しました。フリー走行からマシンのセットを微調整し、タイヤは硬めを選択して予選に臨みました。2周ウォームアップを行った後、アタックに入りました。しかし3コーナーと最終コーナーでミスがあり、最初のアタックではタイムを伸ばすことができませんでした。2周目はタイヤもさらに熱が入り、1周目にミスをしたコーナーも修正、まとめることができ、トップの24号車と同タイムを記録しました(※ルールでは先に当該タイムを出した車両が上位となるため2番手)。Q2を担当したベルトラン・バケット選手は8番手となり、グリッドが確定しました。

Final/決勝

決勝:4位

天候:晴れ、コース:ドライ

レース前の20分間のフリー走行では通常、バケット選手が先にコースインし決勝セットの確認を行うのですが、今回はセッションの開始直後にGT300クラスのマシンに接触されてしまい、リアバンパーが大きく破損してしまいました。何とかピットに戻ってくることができましたが、スタートのグリッドへ着くためにはピット出口閉鎖の時間までに修復を完了する必要がありました。
非常に危機的な状況でしたが、メカニックの迅速な作業に加え、ホンダの16号車(TEAM Red Bull MUGEN)の協力もあり、時間内にリアカウルを修理してグリッドへ向かうことができました。皆さんのご協力に感謝しましたし、すごく感動しました。

グリッドでは最後にできる限りのチェックを行い、63周のレースに臨みました。スタートはバケット選手が担当しました。1周目に23号車を抜き、9周目に39号車の前に出て、6番手で序盤戦は進んでいきました。オーバーテイクの難しいサーキットでチャンスをうかがいつつ、ピットインのタイミング計っていました。
そして25周目にピットインし、4輪交換とガソリン給油を行い、コースに戻りました。タイヤのウォームアップに少し時間を取られ、全体がピット作業を終えたタイミングで8番手でした。そこからのペースは良く、34周目に39号車を、41周目に24号車を、48周目に14号車、53周目に16号車をそれぞれ追い抜き、確実にポジションを上げていきました。
4番手に浮上した時点で3番手との差が10秒と大きく離れていましたが、あきらめずにプッシュし続けました。チェッカーフラッグまでに7秒差まで近づきましたが、最終的に4位でレースを終えました。

Koudai's Voice/塚越広大コメント

今回もマシンの調子の良さを維持することができ、サクセスウェイトが重い中、Q1でトップタイムを記録することができ、セッティングの方向性が良いことがわかりました。また決勝前のアクシデントからマシンを修復しコースに戻してくれたメカニックに本当に感謝したいです。その思いに応える走りもすることができました。
今回の結果でトップとのポイント差を8まで詰め、最終戦の富士を迎えることになりました。まだ大きい差ですが、最終戦で優勝し、チャンピオン獲得のため死力を尽くし臨みます。