Race Report/レースレポート

 

2021 SUPER GT

Round.02FUJI SPEEDWAY

2021年スーパーGT第2戦

開催日:2021年5月3、4日 / 参加台数:15台(GT500クラス) / 会場:富士スピードウェイ(静岡県)

SUPER GT第2戦『2021 AUTOBACS SUPER GT Round2 たかのこのホテル FUJI GT 500km RACE』が富士スピードウェイで行われました。今回は決勝が通常の300kmではなく500kmと長いレースでした。フリー走行でマシンのセットを進めていきました。オーバーステアのバランスを調整していきましたが、うまく直すことができず、不安が残る状態で予選に臨みました。

Qualifying/予選

予選:11位(Q1:11位、Q2:─)

天候:晴れ、コース:ドライ

今回はQ1を担当しました。コースに入り他車との間合いを調整しながら2周のウォームアップを行った後、タイムアタックに入りました。しかし前でアタックしていた車両の1周目のペースが遅く、十分に間隔を空けたつもりでしたが、追いついてしまいました。ほとんどのマシンが2周目のアタックでタイムを更新する中、自分はアタックをすることができず、ピットに戻ることになりました。マシンの感触はフリー走行から改善していて、Q2に進む速さはあったと思いますが、残念な結果に終わってしまいました。

Final/決勝

決勝:1位

天候:晴れ、コース:ドライ

レース前の20分間の走行では決勝で使用するタイヤのスクラブとセッティングの確認を行いました。予選の時に良くなったマシンバランスを維持したまま、レースセットでも走ることができました。

迎えた決勝は110周で行われ、スタートと最後のスティントを担当しました。スタートでは1つポジションを落としてしまいました。3周目にトラブル車両回収のためセーフティーカーが導入され、7周目にリスタートしました。その後、ポジションを上げたものの、ぐいぐいと順位を上げる速さがなく、集団に離されないように走るのが精一杯でした。

そんな中、チームは状況を変えようと、早めの32周目にピットインを決断しました。ここでバゲット選手と交代し、2スティント目にむけてピット作業を行なっている中、今回から運用が始まったフルコースイエロー(FCY)が発動されていました。そのため、大きなアドバンテージを得ることに成功し、全車が1回目のピットを終えた44周目時点でトップへ浮上していました。トップを快走したままレースが進み、最後のピットのタイミングをうかがっていました。バゲット選手に必要なミニマム周回数をクリアした後、68周目にピットへ入り、最後のスティントへ臨みました。

ピットのタイミングによってストップ時間が各車違うため、まずはトップに戻るためプッシュしてタイムを稼ぎました。ライバル勢が最後のピットを済ませコースに戻ってきました。76周目、36号車の前には出ることができましたが、78周目には8号車の先行を許してしまいました。タイヤの冷えているうちに抜き返すことができましたが、フレッシュタイヤの8号車を抑えることができませんでした。さらに88周目にペースを上げてきた36号車の先行を許してしまいました。トップ集団の中ではペースが少し負けていましたが、300クラスの処理などで引き離されないように必死に食らいついていきました。

97周目に3回目のFCYが発動されました。再度逆転するため36号車の背後についたまま99周目のリスタートを迎えました。その時、36号車にトラブルが発生し加速しなかったため2番手に浮上。さらに8号車が黄旗中の追い越しによってペナルティが科せられ、残り10周で再びトップに戻りました。それでもペースが良かったわけではなく、背後には14号車、37号車、1号車が迫ってきました。ストレートでスリップストリームの効く間合いに入られると簡単に前に出られてしまうので、300クラスを抜く際にはミスが許されませんでしたが、最後の力を絞り出しセクター2では自己ベストを出しながら逃げました。14号車は何度か追い抜きを仕掛けてきましたが、抑えることができました。そしてトップのままで110周を走りきり、今季初優勝で第2戦を終えました。

Koudai's Voice/塚越広大コメント

今回のレースは予選からパフォーマンスを生かすことができず悩みの多い週末でした。正直最初のスティントの時にも最後に優勝するとは想像できない状況でした。 ピットタイミングの判断から流れが変わり、一気にトップに出た後もチーム力でそのチャンスを逃さず結果につなげられました。今までにない素晴らしいレースができたと思います。 しかし今回のレースは純粋なスピードが足りず苦戦したので、本来の速さを取り戻し、予選で前にいける状態にしなければなりません。今回の結果、ランキング2位に上がり、次戦の鈴鹿からはサクセスウェイトで燃料ストリクターが装着されます。さらにマシンの仕上がりを良くしなければ、今後のレースではポイント獲得が難しくなります。チャンピオン獲得のためにチームとともに尽力します。