今回のイベント『AUTOPOLIS GT 300km RACE』に向けて、セッティングの方向性やレースでの強さを上げるためチームとミーティンングの時間をいただきました。その時に議論した内容をもとにフリー走行でテストしました。 最初バゲット選手がタイヤ比較を行いました。次にドライバー交代しタイヤ比較を行った後、マシンセッティングを行いました。今回試したセットの感触がよく、さらに、コンディションに合わせ煮詰めていきました。
オートポリスではQ1を担当しました。サクセスウェイトが多い中でQ2に進むことは非常に重要なことでした。今回のレースでは固めのタイヤを選択したため、他車よりも1周多くウォームアップを行い、入念にタイヤへ熱入れを行いました。1周目のアタックに集中し1分32秒689のタイムをマークし、7番手でQ1を通過しました。Q2を担当したバゲット選手も7番手タイムとなり、決勝のグリッドが決まりました。
予選のバランスから微調整し、決勝前の20分間のウォームアップ走行で決勝に向けたセットの確認を行いました。
決勝は65周で行われ、スタートはバゲット選手が担当しました。2周のフォーメーションラップ後、レースが始まりました。僕たちは固めのタイヤを選択しているため少しでも気温、路面温度が上がることを望んでいましたが、この日は曇りで予想よりも低い気温でのレースとなりました。
ウォームアップが厳しい中、ポジションを落としましたが、タイヤに熱が入ってからはペースを上げていきました。今回は14号車、37号車、38号車がエンジン交換のペナルティが科されるため、各車が5秒のピットストップを消化した際、順位を上げました。しかし10周目に300クラスのクラッシュが発生しセーフティーカーが導入されました。
16周目に再開した後、16号車の脱落で1つ順位を上げましたが、18周目にクラッシュ車両回収のため再びセーフティーカーが導入されました。レースペースが良かったため、本来であれば後方とのギャップを築いておきたいところでした。しかしドライバー交代のミニマム周回数を過ぎた時点ではまだセーフティーカーの先導中で、全車差がない状況でした。
24周目にレースが再開し、各車ピットタイミングをうかがう中、25周目にピットに入りドライバー交代しました。アウトラップではウォームアップが厳しい中で13番手まで順位を落とすことになりました。それでもタイヤに熱が入ってからのペース良く、ポジションを上げることができました。また、コーナー立ち上がりで勝負する場面を作ることができ、セッティング変更がいい方向に進んでいると実感しました。レースは最終的に8位まで挽回したところでチェッカーフラッグを受けました。
今回は走り出しから感触がよく、予選でもQ2につなげることができました。しかし決勝では気温、レース展開が不利な状況となってしまい、望んだ結果を残すことができませんでした。僕自身、マシンの感触が前戦よりも良くなったという手ごたえがあります。ここからさらにポテンシャルを上げることが残り2戦で好成績を残す鍵だと思います。 チャンピオンシップでは厳しい状況になってきましたが、次のもてぎでは自力で結果を残し、チャンピオンに向けて前進するためにチームとともに備えます。