Race Report/レースレポート

2013年スーパーGT第5戦

2013年8月17〜18日
GT500クラス参加台数15台
鈴鹿サーキット(三重県)

第5戦『インターナショナル ポッカサッポロ1000km』は三重県の鈴鹿サーキットで行われました。前戦のSUGO戦からマシンのフィーリングが良くなってきているので、そのセッティングをベースに鈴鹿に合わせてきました。土曜日のフリー走行開始からタイヤの評価やマシンの細かいセッティングをしていきました。

予選

予選:6位

天候:晴れ

ノックアウト方式が採用され、上位8台がQ2に進出することができます。前戦同様に、今回もQ2を担当することになりました。Q1は年弘さんが担当し、8番手でQ2進出を決めました。鈴鹿1000kmでは、スタートの時に装着するタイヤが、Q1で使用したタイヤかQ2のタイヤか、抽選によって決められることがルールによって定められています。Q1で年弘さんはソフトタイヤでアタックしましたが、Q2ではスタート時の気温が高いことと、ハードの方がこの時点で摩耗が良かったことを踏まえ、チームと話し合った結果、ハードタイヤでアタックすることを決めました。

Q2が始まり残り7分でコースに入りました。1周のウォームアップを入れてからアタックに入りました。マシンは公式練習のときよりもアンダーステアが強く、曲がりにくい状態でしたが、マシンを振り回すような乗り方でマシンの向きを変えながらアタックしました。2周目にも続けてアタックに入りましたが、グリップが落ちてしまい、2回目のアタックは途中で終えてピットに戻りました。最終的に6番手タイムでしたが、ハードタイヤとしては悪くないタイムでした。 その後、行われたタイヤ抽選ではQ1タイヤを装着してスタートすることになりました。

決勝

決勝:7位

天候:晴れ

朝のフリー走行では、予選でのアンダーステア対策のセッティングを施したマシンで走行しました。このセッティング変更がとてもいい方向に行き、ガソリンを積んだ状態としては、今までで一番コントロールしやすいマシンになっていました。そして、夏の1000キロ、173周のレースが始まりました。今回スタートドライバーを担当しました。

スタートからポジションをキープしたまま周回を重ねて行きました。マシンバランスは朝のフリー走行と同じで乗りやすく、燃費をセーブしながらポジションを上げるタイミングを狙っていました。9周目には前のマシンがコースオフしたため5番手に上がりました。しかし、途中からリアタイヤの内圧が上がってきてしまい、コントロールが難しくなってしまいました。今回は作戦上、35周目まではピットに入れないため、少しでもタイムを落とさないように走りました。予定通り35周目に1回目のピットに入り、年弘さんに交代しました。この時点で7番手でした。

その後、順調に周回を重ねていた65周目に300クラスのマシンが炎上し、セイフティカー(SC)がコースに入ることになりました。このタイミングを生かしピットレーンオープンとなった67周目に2度目のピットイン。迅速な作業でポジジョンを2つ上げ、6番手でSCの隊列に戻りました。

SCが解除された周に、300クラスをうまく使いヘアピンで1台抜きましたが、次の周の2コーナーで逆に300クラスを抜かす際に行き場を失ってしまい、2台に抜かれました。しかし、直後のデグナー立ち上がりで1台は抜き返し、ポジションは変わらないまま、後ろに1秒以内の差で2台を押さえながらの走行になりました。相手の方がペースは良かったのですが、300クラスをロスなく処理しながら走りました。何度か並ばれましたが、抜かれないように押さえ込み、106周目に年弘さんに交代しました。しかし、僕のスティント中に黄旗追い越しがあり、17号車は10秒ストップのペナルティを受けてしまい、ポジションを8番手に下げてしまいました。

139周目に最後のピット作業を終え、年弘さんから交代しました。この頃には気温も下がりマシンのバランスはレース中で一番良く、毎周プッシュし続けることができました。自力でポジションを上げることができませんでしたが、7位でチェッカーを受け、長いレースが終わりました。  

広大コメント

今回レース中のペナルティを受けてしまい、チームに迷惑をかけてしまいました。2台を押さえながらの走行中、黄旗を見落としてしまいました。このようなミスを今後起こさないように、もっと視野を広く運転できるように注意します。

長いレース中、さまざまなコンディションとなり、マシンのバランスも変わっていきましたが、いろいろな走り方をすることで、どんなコンディションにも対応できました。この走り方をもっと突き詰め、どんなマシンやコンディションに完璧に対応できるようにしたいと思います。残り3戦で結果を残すため、今後も精一杯頑張ります。