Race Report/レースレポート

2013年スーパーGT第1戦

2013年4月6〜7日
GT500クラス参加台数15台
岡山国際サーキット(岡山県)

2013年シーズンの開幕戦は、岡山国際サーキットで行われました。フリー走行が始まって間もなく雨が降り始め、レインコンディションになりましたので、ウエットでのマシンセットの確認を行いました。しかし路面温度が低くタイヤの温めが難しかったことと、走行終了後自分が走行中にスタビライザーのポジションを間違っていたことがあり、感触があまり良くありませんでした。スタビライザーのポジションを元に戻し、できる限りのセッティング変更を行い、予選に臨みました。

予選

予選:5位

天候:雨

今年からルールが変更になり、ノックダウン予選はQ1とQ2の2回で行われることになりました。雨が強く何度かスタートが遅延しましたが、無事にQ1が始まり、担当した年弘さんが5番手タイムでQ1を突破しました。その後、雨脚が強くなり、Q2は中止となってしまいました。結局、Q1が予選の最終結果として採用され、5番手から決勝を迎えることになりました。

決勝

決勝:2位

天候:曇り時々雨

日曜日朝のフリー走行は路面が濡れている中で始まりました。ガソリンを積んだ状態で走行し、最後はドライタイヤで走ることができました。そして82周の決勝に臨みました。スタートドライバーの年弘さんが、レース開始直後のタイヤが冷えた状態にもかかわらずポジションを上げていき、2番手でレースを進めて行きました。そして2番手のまま41周目にピットイン。ドライバー交代、給油、タイヤ交換を行い、コースに戻って行きました。ハードタイヤを選択していたのでアウトラップからプッシュしていきましたが、気温が低く、ペースを上げるのに時間がかかってしまい、その間に18号車、100号車、38号車の先行を許してしまいました。

しかし300クラスをうまく使い、すぐに38号車を抜くことができ、4番手に浮上。そこから300クラスのマシンをロスなくパスできるように気をつけながら、前を走るHSVの2台を追いかけていきました。65周目に18号車と100号車に追いつくことができました。同じホンダ同士はできるだけ接触を避けなければいけないと思っていたので、注意しながらも抜くタイミングを狙っていました。68周目のアトウッドカーブで18号車がスピンしたため3番手に上がり、100号車の背後につきました。でも、ここでバトルしてしまうとトップの23号車に追いつけなくなると考え、無理なオーバーテイクを仕掛けませんでした。

その作戦通り23号車に追いつくことができ、3台でのバトルになっていきました。先行する2台がバトルしているのをしっかりと見て、隙をうかがいながら同時にタイヤをいたわることに集中しました。そして77周目のダブルヘアピン立ち上がりで100号車が23号車を抜き、立て続けに自分も23号車を抜くことができ、2番手に浮上しました。ここからHSV2台のバトルになっていき、300クラスをうまく使ってオーバーテイクできるように走っていました。最終ラップのダブルヘアピンで勝負に出ましたが、前に出ることができず、2位でチェッカーを受けました。


広大コメント

今回のレースは、自分としては落ち着いて状況を判断しながらレースができたと思います。硬めのタイヤで遅れを取ってしまいましたが、その分も取り返せたと思います。最後、相手の動きが危ない場面も多く、ホンダ同士でなければまた違った戦いができたと思います。しかし、その状況で追い抜く力がなかったことも事実です。どんな相手、場面でも追い抜ける力をつけたいと思います。今回の結果を活かし、次回もトップ争いができるレースをしたいと思います。