Race Report/レースレポート

2010年スーパーGT第3戦

2010年5月1〜2日
GT500クラス参加台数13台
富士スピードウェイ

スーパーGTの第3戦が富士スピードウェイで行われました。今回がHSV-010で富士を走るのが初めてで、空力パーツも富士仕様になり、その評価を行いながら公式練習を走りました。マシンのセッティングを変更しながら徐々にタイムを上げることができ、マシンのフィーリングも良くなっていきました。今回の予選アタックを任されることになり、NEWタイヤでどのようなバランスになるかを考えながらセッティングしました。

予選

予選1回目:7位

天候:晴れ

今回の予選はスーパーラップ方式でした。1回目の予選でスーパーラップに進出する8台が選ばれます。始めに、300クラスと混走で予選時間が始まりました。最初に年弘さんが基準タイムをクリアするためにコースインしました。すぐに基準タイムをクリアしたため、ピットに戻ってきました。ドライバー交代して、残りの時間をNEWタイヤでアタックしました。マシンのバランスを確認し、500クラスのみの時間まで待ちました。そして、10分間の500クラスだけのセッションが始まり、最初にスーパーラップで使う予定のタイヤでコースイン。タイヤの皮むきを行いました。すぐにピットに戻り、タイヤを履き替え、再びコースに戻りました。タイヤを十分に温めると同時に、富士ではストレートが長いのでスリップストリームを使えるように、前を走る車との間隔を調整してアタックラップに入りました。しかし、1コーナーのブレーキングでバランスを崩してしまい、タイムロスしてしまいました。残り時間があったため、もう1周アタックしました。1コーナーをクリアし、順調に走ることが出来、7番手タイムでスーパーラップ進出を決めました。


スーパーラップ:7位

天候:晴れ

このセッションは、予選で8位のマシンから1台ずつ1周のタイムアタックを行い、決勝のスターティンググリッドが決まります。そして今回のレースでは、スーパーラップで使用したタイヤで決勝をスタートすることになっていました。

スーパーラップの経験は昨年の開幕戦以来2回目で、勉強してきた成果を出せるように集中しました。コースに入り、気温が下がってきていたので、マシンを左右に振りながらタイヤを温めました。そして、1周のタイムアタックに入っていきました。マシンのバランスは予選よりも良かったので、攻めて走ることができました。ハード系のタイヤを選択していた中では上々のタイムでしたが、総合では7番手となり、決勝グリットが決まりました。

決勝

決勝:5位

天候:晴れ

朝の公式練習で、決勝に向けたマシンバランスを確認しました。ガソリンを多く積んだ状態でも、バランスが悪くなることはなく、セッティングの微調整をしながらセッションを終えました。

今回の富士はレース距離が400キロで、ドライバー交代が2回義務付けられていました。チームでは様々な作戦を検討し、いろんな状況に対処できるように作戦を立てていきました。今回、自分は真ん中のスティントを担当しました。

88周のレースが始まり、1台がピットスタートになったため、6番手のポジションでレースを迎えることになりました。レース序盤は5番手のマシンと一定の間隔を保ったまま周回を重ねていききました。28周目にポジションをひとつ上げ、他車のピットインもからみ、32周目に4番手で年弘さんがピットに戻ってきました。ガソリン給油とタイヤを4本変えてピットアウトしました。

アウトラップで24号車に先行されてしまい、さらに自分よりも周回が多い8号車が後ろから来てしまい、進路を譲りました。逆にその8号車が24号車を抜いたのをうまく利用し、ダンロップコーナーで24号車をアウト側から抜くことに成功しました。そこから前のマシンに追いつこうとプッシュして走りました。ずっと前を走るマシンが見えなかったのですが、途中から同一周回の8号車を視界にとらえ始め、引き続きプッシュしました。徐々に追いついていき、前とのタイム差が4秒を切ったころに、8号車が他車と接触。58周目に8号車の前に出ることができました。そこから、ドライバー交代までタイヤの摩耗状況をチームに報告しながら走り、66周目にピットに入りました。タイヤの状況が良かったのでタイヤを交換せず年弘さんがコースに戻っていきました。その後、年弘さんも順調に周回を重ねていき、最終的にHSV-010の中で最上位の5位でレースを終えました。

広大コメント

今回のレースでは予選アタックを任され、自分のベストのドライビングをすることができました。しかし予選の1周目でブレーキングミスがあったり、タイムを積めることがまだまだできたと思います。決勝では、うまく自分の置かれた状況を利用してオーバーテイクをすることができたと思います。

次回のセパンは昨年調子の良かったコースなので、さらにいい結果を目指し準備していきます。