スーパーフォーミュラ第3戦は宮城県のスポーツランドSUGOで行われました。金曜日のフリー走行は、まずまずの走り出しでした。僕にとってスポーツランドSUGOは昨年9月に実施された開発テストでSF19をドライブした唯一のコースだったこともあり、いい感触をつかめました。しかしソフトタイヤではマシンバランスの変化が大きく、セットアップの修正が必要でした。土曜日のフリー走行でもいくつかのセットアップを試しましたが思うように進まず、金曜日のセットをベースに予選セットを考えました。
予選は従来通りにノックアウト方式で、3つのセッション(Q1、Q2、Q3)で構成されていました。ただし今回はQ1のみ2グループに分かれて予選が行われ、各グループ上位6台がQ2へ、Q2の上位8台がQ3へと進むことができます。抽選の結果、Q1はAグループで走ることになりました。 10分間のQ1はミディアムタイヤを使用しました。開始早々コースインし、3周のウォームアップ後、2周連続でアタックしました。結果、5番手でQ1を通過することができました。 Q2からソフトタイヤでの予選となり、Q1のマシンバランスをベースにして微調整しました。Q2では2周のウォームアップ後、アタックに入りました。予想よりもマシンの感触が良くなり、週末伸び悩んでいたセクター1、2でペースを上げることができ、6番手タイムで最終のQ3に進むことができました。 Q3の開始直前に雨が降り、タイヤ選択に悩まされました。最終的に少しでもウォームアップが早くできるようにスクラブしたタイヤで臨みました。そして2周のウォームアップ後にアタックに入ったのですが、SPコーナーでクラッシュがあり赤旗が提示され、そのまま予選が終わってしまいました。自分自身、アタックする前のタイムで4番手グリッドとなり、まずまずの結果でしたが、予選をしっかり戦いグリッドを得たかったです。
決勝でのオーバーステア対策を考慮してセットアップの変更を行い、日曜朝のフリー走行を走りました。しかし思うような感触を得ることができず、エンジニアとセットについて話し合いました。レース直前の8分間の走行でもセットアップを確認し、決勝に臨みました。 決勝は68周で行われ、スタートタイヤはミディアムを選択しました。スタートでポジションを落としてしまいましたが、1周目にピットに入るマシンがあり、3番手でオープニングラップを終えました。その後、ソフトタイヤのマシンの先行を許してしまい、1つポジションを下げましたが、5周目に予定通りにピットインしました。しかしピット作業でジャッキが上がらないトラブルが発生し、タイムロスしてしまいました。 コースに戻り、各マシンの作戦が分かれているため実際の順位がわからない状況のなか、前を走るマシンをとにかく追いかけました。しかしマシンはオーバーステアの状況で、思うように攻めることができませんでした。56周目にスピン車両回収のためセーフティカーが入り、この時点で10番手でした。60周目にレースが再開しましたが、またもスピン車両回収のためセーフティカーが入りました。 65周目に再スタートしましたが、順位は変わらず10位でチェッカーフラッグを受けました。その後、5位で入賞した選手がタイム加算のペナルティで13位に降格したため、最終結果は9位となりました。
今回のSUGOは予選までの流れは悪くなく、Q3に進む力を見せることができました。しかしレースペースに関しては、まだ多くの課題が残っています。チームとともに話し合い、レースペースを上げるためにセッティングを見直し、次戦に臨みます。