SUPER GT第7戦『AUTOPOLIS GT 3Hours RACE』は、土曜日に行われる予定だった予選は天候に恵まれず、大雨と霧による視界不良で走行がキャンセルとなりました。そのためイベントは日曜日のみで行われました。
日曜日午前中に開催されることになった予選は30分間のセッションとなり、アタックを担当しました。コースインした直後は路面が完全に乾いていなかったため、まずはレインタイヤでコースの確認をしながらのアタックとなりました。ひとまずタイムを計測し、コンディションが回復してきていたのでドライタイヤで再びアタックに臨みました。
予想よりもタイヤの温まりが良く、残り5分時点でトップタイムを記録することができました。しかしアタックするタイミングが早く、コンディションがさらに良くなったセッションの最後にアタックすることができれば、もっとタイムを削ることができたと思います。それでもマシンの感触もよく、4番手で予選を終えることができました。
通常、決勝前は20分間のウォームアップ走行ができますが、土曜日に練習走行できなかった分も含め40分に延長されることになり、この時間帯でレースセットの確認を行いました。今回はオートポリスでは初の3時間レースなので、決勝に強いセットアップ、タイヤマネージメントが重要になります。アンダーステア対策を重点に確認しました。
今回スタートを担当しましたが、ポジションをキープしながら序盤を戦っていきました。300クラスの集団に追いつき始めた6周目の1コーナーで14号車を追い抜き、3番手に浮上。その後も2番手とのギャップを詰めながらレースが進む中、23周目にトラブル車両回収のためフルコースイエロー(FCY)が宣言されました。その後、セーフティカー(SC)に移行しました。
ここまでの序盤戦はアンダーステアが強く、SCランの間にフロントタイヤをクールダウンさてグリップを回復させるように、気をつけながら隊列を整えていきました。28周目にレースが再開され、トップから離されないよう3番手をキープしたまま走行を続け、35周目にドライバー交代を行うためピットに入りました。
ピットに入る前の300クラスとの巡り合わせが悪く、タイムロスしてしまったこともあり、太田(格之進)選手は8番手でコースに戻りました。その後、38周目に14号車と37号車とバトルをする中、100R手前で14号車に接触されてしまいコースアウト。クラッシュして、そのままリタイアとなってしまいました。幸い太田選手にケガはありませんでした。
予選、決勝ともポテンシャルの高い状態で走ることができていただけに最後までレースができず悔しさが募ります。レース中にもっといい流れに持っていけるような場面があったと思いますので、その点を反省し、次戦に生かしたいと思います。