2024年シーズンのスーパーGTが開幕しました。今年からベース車両がNSXからシビックに変更され、パートナーが太田格之進選手に変わりました。また昨年から大きくレギュレーション変更されたことがあります。
【最低地上高が5mm上がる】
【タイヤセット数の変更】
【予選方式の変更】
最低地上高の変更は安全性向上のためマシンのラップタイムを落とす狙いがあります。そして、使用できるタイヤセット数が1セット少なくなり、予選Q1とQ2から決勝スタートまで1セットのタイヤで走る決まりになりました。
また決勝のスターティンググリッドは予選Q1、Q2の合算タイムで決まることになりました。Q1、Q2での順位でグリッドが決定するのではないため、少しでもタイムを削る必要があります。これらを踏まえ、開幕前の合同テストでもシミュレーションなどを行い、準備してきました。
開幕戦『OKAYAMA GT 300km RACE』のフリー走行では合同テストで良かった状態から走り始めましたが、グリップ不足に悩まされてしまいました。セットアップの変更も行い、改善しようと試みましたが、時間内で明確に解消させることができませんでした。
今回はQ2を担当しました。Q1を太田選手が担当し、10番手でセッションを終えました。フリー走行時よりはマシンの状況は良くなったのですが、まだ改善が必要でした。しかし今年のルールではQ1で使用したタイヤでQ2も走るため、セッティングの変更も深く考える必要があります。その点も踏まえQ2に臨みました。タイヤのことを考慮すると、できる限り周回数を少なく抑える必要があるため、1周のウォームアップ後にアタックへ入りました。結果、6番手のタイムを出すことができました、合算後は10番手という結果でグリッドが決まりました。
決勝日のウォームアップ走行でグリップ不足に対応するためセッティングを見直しました。その結果、マシンの感触が良くなり、決勝に向けて追い上げに期待が持てました。
スタートは太田選手が担当し、スタートから各所で激しい順位争いが展開される中、1周目のリボルバーコーナー出口で接触によりスピンした14号車が17号車の目の前に来てしまいました。それを避けきれずクラッシュし、マシンを止めることになりました。
新しい体制、新しいマシンとの開幕戦で多くの経験を積みたかったのですが、悔しい結果となってしまいました。不運なアクシデントに巻き込まれてしまったことが大きいですが、予選でのパフォーマンス不足が1番の問題点だと思います。その問題点を改善するため、次戦の富士に向けてチームと解決に向けていきます。