Race Report/レースレポート

©GTA

2025 SUPER GT

Round.01OKAYAMA INTERNATIONAL CIRCUIT

2025年スーパーGT第1戦

開催日:2025年4月12、13日 / 参加台数:15台(GT500クラス) / 会場:岡山国際サーキット(岡山県)

2025年シーズンのスーパーGTが岡山国際サーキットで開幕しました。今年もベース車両はシビックが継続になり、レギュレーションにより空力範囲の開発は凍結されています。パートナーが新たに小出峻選手に変わり、予選方式も変更があり、以前まで採用されていたノックアウト方式に戻りました。

シーズンオフのテストは、天候不良が多く、思うような走行をすることができていませんでした。開幕戦の『OKAYAMA GT 300km RACE』のセットアップに関しても最後の調整に悩み、午前中のフリー走行でセットアップの比較を行いました。

Qualifying/予選

予選:11位

天候:曇り、コース:ドライ

今回はQ1を担当しましたが、午後になり少し気温が下がり始めました。今回の持ち込みタイヤが少しハード側ということもあり、しっかりとウォームアップをしてからアタックに入りたいと考え、少し早めのタイミングでコースインしました。3周ウォームアップを行い、アタックに入りました。フリー走行で悩んでいた問題点に関しては解消し、良く曲がるクルマになったのですが、フリー走行からのバランス変化が大きくコントロールに苦戦してしまいました。その結果、うまくタイムをまとめることができず、僅差の争いの中で11番手となってしまいました。1ラップをしっかりとまとめることができれば、Q2に進むことは可能だったと思うので、反省の多い予選となってしまいました。

Final/決勝

決勝:8位

天候:雨のち曇り、コース:ウェットからドライ

朝から雨が降り、完全なウェットコンディションになりました。しかし天気予報ではレース中に雨が止むことになっていたこともあり、コンディション変化も加味したセッティングでレースに臨みました。

レースは82周で行われ、スタートを担当しました。セーフティカー(SC)先導でレースが始まり、5周目にスタートが切られました。しかし直後の1コーナーで多重クラッシュが発生します。幸いアクシデントに巻き込まれることなく通過することができましたが、クラッシュの影響で赤旗中断となりました。

再度SC先導でレースは再開し、11周目にリスタートされました。この時点で8番手でしたが、2号車と3号車がそれぞれスピンしたため、6番手までポジションを上げていました。14周目に再びSC導入され、19周目にリスタートし、19号車をヘアピンのブレーキングで追い抜き5番手に浮上しました。22周目にグラベルに止まったマシン回収のためフルコースイエロー(FCY)が宣言され、24周目のレース再開時に24号車を抜くことに成功し、4番手まで順位を上げました。そこから100号車を追いかけ、ギャップを詰めていきましたが、31周目に37号車に先行されてしまいました。それでも33周目に100号車を追い抜き、46周目にピットに入り小出選手と交代しました。

小出選手に交代後、最初のうちはまだウェットタイヤで走れていましたが、雨が止み急激に路面が乾き始めてきました。ドライタイヤに交換するチームが出始め、我々も61周目にドライタイヤに変えコースに復帰。この時点で4番手を走っていました。67周目に再度SCが導入され、前とのギャップがリセットされましたが、前を走る37号車に10秒のタイムペナルティが出ることが決まっていたため、実質的な3位争いでゴールまでのスプリント勝負に入っていきました。ポジションを守ったまま最終ラップに入っていきましたが、激しい3番手争いの中、8号車と接触もありコースアウト。グラベルにストップし、チェッカーフラッグを受けることができませんでした。それでも最終的に完走扱いとなり、8位で開幕戦を終えました。

Koudai's Voice/塚越広大コメント

決勝は難しい状況の中でしっかりとチャンスを生かしポジションを上げることができた、レースの内容は良かったと思います。しかし予選に対して合わせ込みが上手くいかなかったことが課題となりました。マシンの感触は大きく前進しましたので、この状況をいつでも再現できるようにチームとデータを分析し、次戦の富士に生かします。