Race Report/レースレポート

F3ユーロ・シリーズ:ニュルブルクリンク(ドイツ)
2008年7月24日〜27日
参加台数27台

シーズン後半戦のスタートとなるイベントがドイツのニュルブルクリンクで開催されました。今回は木曜日にもテストセッションがあったため、精力的に走行することができました。しかし走行開始から苦戦を強いられ、予戦でも20番手に終わってしまいました。1レース目はスタートして2コーナーをクリアした時点で約10番手もポジションを上げたのですが、続く3コーナーで後ろから追突されてしまいスピン。再スタート後も14周目にマシントラブルでリタイアに終わりました。2レース目は25番手スタートでしたが、11番手まで順位を上げてゴールすることができました。

Qualifying/予選

予選:20位
天候:晴れ

予戦までに3回のテストセッションがあり、走り方もセッティングも様々なことを試したのですが、思うようにタイムを出すことができず、厳しい予戦になってしまいました。気温も30度近くまで上昇したために、最初の2周をうまくまとめられるように走りました。しかし1セット目のNEWタイヤでのタイムはトップから大きく離されてしまいました。2セット目に履き替えた時に、セッティングもさらに変更して、週末の自己ベストタイムを出すことはできました。ただ20番手という難しいポジションからのスタートになってしまいました。

Final/決勝

レース1:リタイア
天候:晴れ

土曜日の午前中に行われた第1レースは40分間のイベントでした。スタートしてすぐに2台を抜くことに成功し、その後のポジション争いでも有利に運ぶことができ、そのまま1コーナーに向かっていきました。その後、リスクはありますが、大きくポジションを上げるためにアウト側に行くことを選択。ギリギリまでブレーキを我慢してコーナーに進入していきました。この作戦がうまく当たり、10番手ぐらいまでポジションを上げることに成功しました。しかし3コーナーの進入で後ろから激しく追突されてしまいスピン。何とか再スタートしたあともペースは決して悪くなかったので、前を走る集団に追いつき、ポジションを上げていきました。ところが14周目の1コーナーでブレーキを踏んだ瞬間にマシンの挙動がおかしくなり、止り切れずにオーバーラン。原因は1周目の接触でリアアームにダメージを受け、最終的にアームが折れてしまったことでした。何とかピットまで戻りましたが、そこでレースを終えることになりました。

レース2:11位
天候:晴れ

日曜日の午前中のイベントも40分で行われました。レース1の結果を受けて、25番手からスタートに臨むことになりました。レース1が終わってからチームでミーティングを行い、大きくマシンセッティングを変更することを決めました。多少リスクはありましたが、現状よりもさらにパフォーマンスを向上させるため、挑戦することにしました。

土曜日のレースと同様に、いいスタートを決めることができ、すぐに2台をパス。今回もアウト側を選択して1コーナーに進入していきました。結果、1周目に15位までポジションを上げることに成功しました。その後もチャンスを作っては1コーナーでオーバーテイクしていきました。途中セイフティーカーが入ったため、全車との差もつまり、再スタート後の1コーナーでのチャンスを狙っていました。最終コーナーからうまく合わせていきましたが、1コーナーでイン側をブロックされてしまったので、アウト側から勝負を仕掛けました。しかしアウト側からのオーバーテイクは難しかった上に、ブレーキをロックさせてしまい、フラットスポットを作ってしました。その影響でマシンの振動が多くなってしまい、難しい状況になってしまいました。それでも最終的に11位でレースを完走することができました。

Koudai's Voice/塚越広大コメント

今回は非常に難しい週末となってしまいました。ラップタイムもトップから大きく離されてしまい、本当に悔しいレースでした。ただ、2レースともにいいスタートを決め、ポジションを大きく上げることが出来たことは、自分の自信にも繋がりました。当然、予戦でもっと前のポジションにいればその必要もなく、アクシデントに巻き込まれる可能性も少なくて済みます。次回のレースはF3の統一戦でもあるマスターズレースなので、今回の悔しい思いを晴らしたいです。