Race Report/レースレポート

2013年スーパーGT第7戦

2013年10月5〜6日
GT500クラス参加台数15台
オートポリス(大分県)

第7戦『SUPER GT IN KYUSHU 300km』は大分県のオートポリスで開催されました。土曜日に行われるはずの予選が大雨と霧によって中止となり、日曜日の朝にスケジュールが変わりました。フリー走行がないまま予選に臨まなければならず、前回の富士でのレースからもてぎの合同テスト(9月17日)を経てセッティングを変更したため、どのようなバランスになっているかわからない状況でした。

予選

予選:8位

天候:晴れ

前日の雨でスケジュールが変更になり、今回は25分間の予選方式になりました。今回はどちらかひとりのドライバーがアタックすればよいということで、自分がアタックを担当することになり、予選が始まりすぐにコースに入りました。若干路面が濡れている状況で、コース状況を確認しながら周回を重ねました。1回目のアタックが終わりピットへ戻り、アンダーステア対策を行い、再びニュータイヤでアタックへいきました。セッティングを変更しましたが、路面が良くなるにつれてアンダーステアが強くなってしまい、思うようなタイムを出すことができませんでした。結局、8番手タイムで予選を終えましたが、セッティングを変更したことで、マシンは良くなっていると感じることができました。またガソリンを積んだ状態でも前回までのセッティングよりも良くなっていることが確認できました。

決勝

決勝:3位

天候:晴れ時々雨

レース前の15分間の走行で年弘さんが最終チェックを行いました。朝のフリー走行では起こらなかったマーブル(タイヤカス)のピックアップがひどく、その対策に追われました。マーブルがタイヤに付着すると、タイヤが思うようにグリップしなくなりますが、この時点で全車同じ症状で悩んでいたようで、少しでも症状を軽くすることができればチャンスがありました。

スタートドライバーは年弘さんが担当しました。レース開始直後からポジションをキープしていましたが、マーブルのピックアップは完全には解決されず、苦しい展開が続きました。さらに11周目に300クラスと接触があり、14番手まで後退してしまいました。単独で走行するとピックアップの症状が軽くなるということもあり、29周目にピットイン。ドライバーチェンジをしてコースに戻りました。

アウトラップからペースよく走ることができ、ピット作業も早かったことで、全車がピットストップを終えた時点で7番手までポジションを回復していました。24号車にすぐに追いつくことができ、追い抜くチャンスをうかがっていました。自分のペースで走れるとピックアップは気にならないのですが、他のマシンの後ろについてしまうとピックアップが酷くなる状況でした。この頃には2番手から7番手までが一つの集団になっていました。46周目に23号車がペナルティを受けたため6番手に上がり、翌周の100R出口で300クラスを抜いた24号車がマーブルに乗り失速した隙を突き、5番手に上がりました。

49周目、1コーナーでうまくクロスラインで加速し、3コーナーの飛び込みで18号車のインに入り4番手に浮上。その周に1号車も抜き、3番手に上がりました。ここから2番手を追うべくプッシュしましたが、57周目の3コーナーで少しラインから外れ、マーブルに乗りコースアウト寸前までオーバーランしてしまいました。コースにすぐに復帰しましたが、タイヤに付着したマーブルを取りのぞくのに時間がかかってしまいました。しかし自分のペースがトップ争いよりも速かったことで、すぐに前を走行する38号車と36号車に追いつきました。

残り3周の100Rでクラッシュが発生。直後を走っていたトップ集団の2台はイン側へ逃げることができましたが、自分はスピンした車両が前に出てきてしまったためアウト側に避けることしかできませんでした。そのため、またマーブルを拾ってしまい2台との差が開いてしまいました。最後までプッシュし38号車に追いついたところでチェッカーとなり、3位でレースを終えました。 

広大コメント

今回のレースでは、予選から決勝へと、マシンセッティングの変更などをうまく調整できたと思います。決勝中はプッシュすることにより他のマシンよりハイペースで走ることができ、最終戦でも今回のようにプッシュし続けられるようにセッティングしたいと思います。

なお今回のオートポリスで3位表彰台を獲得したことで、シリーズランキングはトップと6ポイント差となりました。シリーズチャンピオンの可能性を残して最終戦に臨みます。今シーズンの総まとめとして、最後にきちんと勝ってシーズンを締めくくれるようにベストを尽くします。