2013年11月23〜24日
GT500クラス参加台数15台
富士スピードウェイ（静岡県）

スーパーフォーミュラとスーパーGT、国内最高峰のレースが2日間で同日開催される『JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2013』が富士スピードウェイで行われました。今回のレースは、それぞれレース距離が100kmでピットインなし、ドライバー交代なしのスプリントレースでした。

今回は公式練習がスケジュールに組まれておらず、朝8時25分から予選が行われました。最終戦のもてぎで調子が良かったので、そのセッティングをベースに富士仕様に調整しました。コースインして、ニュータイヤ1セット目のアタックに入りましたが、気温が低くタイヤに熱が入りにくい状況でした。いったんピットに戻り、マシンバランスが少しオーバーステアだったので車高を調整。2セット目のタイヤでアタックに入りました。タイヤに熱が入るように少し早めにコースインしました。2回目のアタックでは5番手のタイムを記録できましたが、車高の調整でもオーバーステアが改善されなかったので、この結果を踏まえ、決勝用のセッティングを考えました。

予選とは違う種類のタイヤで決勝レースに臨みました。JAFグランプリはスタンディングスタート、全22周で行われました。

スタートの動き出しは良かったのですが、その後エンジン回転が落ちてしまい、うまく加速することができませんでした。そのために一時8番手に落ちてしまいましたが、すぐにタイヤも温まり、最終コーナーで6号車をオーバーテイク。オープニングラップを7番手で終えました。 2周目の14コーナーで23号車をインから抜き6番手に浮上。その後もプッシュし、5周目に12号車を追い抜き、5番手までポジションを回復しました。

この頃から、タイヤの内圧が上がってきてしまったので、タイヤに無理をさせないように考えながらプッシュしました。36号車を8周目に抜き4番手に浮上。その後もペースはトップ集団よりも速く、12周目の1コーナーで18号車をクロスラインで抜き、3番手まで順位を上げました。

ラスト10周を全力で走れるようにブレーキバランスを調整しながら走り、15周目の14コーナーで100号車のインに入り、2番手に浮上。そのままの勢いで翌周の最終コーナー立ち上がりで38号車に並びましたが、ストレートでは前に出ることができませんでした。しかし17周目の13コーナーでアウト側から抜くことに成功し、トップに立ちました。直後の14コーナーではポジションを守ろうとラインを変えた際にリアを滑らせてしまいスピンしそうになりましたが、何とか持ちこたえました。

そこから、気を緩めることなく最後までプッシュし続け、無事に22周を走り切り、優勝することができました。

今シーズンのスーパーGTでは2位、3位という結果が多く、本当に勝ちたい思いでいっぱいでしたが、シーズン最後のイベントで優勝することができ、支えてくださった皆様に少しでも恩返しができたと思います。今シーズンのサポートをあらためて感謝します。今回の結果が、来年にもつながると思います。引き続き応援をよろしくお願いします。