Race Report/レースレポート

2013年スーパーGT第8戦

2013年11月2〜3日
GT500クラス参加台数15台
ツインリンクもてぎ(栃木県)

最終戦は栃木県のツインリンクもてぎで行われました。今回はウエイトハンデなしの戦いとなりました。前戦のオートポリスのセッティングをベースに、もてぎのコース特性に合わせて調整しました。公式練習でマシンのチェックを行い、予選に臨みました。

予選

予選:2位

天候:曇り

今回はノックダウン予選が行われ、Q1を担当した年弘さんが7番手で突破し、Q2に進出しました。直前までタイヤ選択を迷いましたが、決勝を前のグリッドからスタートするため、ソフトタイヤでQ2に臨みました。気温が下がっていたので、しっかり熱がタイヤに入るようにしました。しかし、アタック1周目の1コーナーでリアタイヤの温まりが足りず、リアを滑らせてしまいました。そこからは、熱が入り本来のマシンの動きになり、2番手タイムをマークしました。もう1周アタックしましたが、1周目ほどのグリップ感がなく、タイムアップすることができませんでした。結果、予選を2位で終えました。

決勝

決勝:2位

天候:曇り

日曜日の朝、フリー走行で決勝用のセッティングを確認しました。セッティングの微調整とタイヤの評価を行い、決勝で気温が上がっても対応できるように準備しました。そして、迎えた決勝は250キロ・53周のレースが始まりました。

スタートドライバーの年弘さんがいつも通りの落ち着いたスタートを決め、オープニングラップはポジションキープの2番手で終えました。しかし、4周目に300クラスのマシンが撒いたオイルに乗ってしまい、S字コーナーで3番手に後退しました。そこから、38号車との間隔を保ったまま周回を重ねていきました。この時、チームはソフトタイヤであまりペースを上げられないと判断し、早めのピットインを決断。19周目にドライバー交代を行い、ハードタイヤを選択しコースに戻りました。

アウトラップをプッシュし、翌周ピットアウトしてきた38号車の背後に追いつくことができました。しかしオーバーテイクすることができず、全車がピットインを終えた時点で3番手でした。38号車を抜こうとしていましたが、32周目の4コーナーで300クラスのマシンに詰まってしまい、加速が遅れてしまったために39号車に先行されてしまいました。

しかし、もう1度抜くチャンスを作るために再度プッシュし、35周目の4コーナーで同じように39号車が300クラスに詰まり加速が鈍ったスキを逃さず、5コーナーに向かってアウト側に並びました。ここでは抜けませんでしたが、5コーナーのライン取りを変え、立ち上がり重視でコーナーを駆け抜け、130Rでオーバーテイク。3番手に順位を戻しました。
38号車との差が少し空いていましたが、プッシュすることにより、すぐに差を詰めることができました。そして、38周目の1コーナーで38号車が少しアウトに膨らんだ隙にイン側に入り、2番手に浮上しました。そこからトップまで27秒差がありましたが、プッシュし続けました。約14秒差までギャップを縮めることができましたが、そこで53周のレースがチェッカーとなり、2位でゴールしました。

この結果、今シーズンのスーパーGTはシリーズランキング2位となりました。

広大コメント

最終戦は持てる力を出すことができましたが、優勝、そして、シリーズチャンピオンには手が届きませんでした。とても悔しいですが、シリーズ後半の3戦は本当にレベルの高い戦いをすることができました。あらためてシーズンを振り返ると、序盤戦は苦しいレースが続きましたが、チームの力により、最後まで全力で戦うことができたと思います。チームのスタッフ、スポンサーの皆様、そして応援してくれたファンの方々に心から感謝しています。自分自身もっとチームを牽引できる存在になれるよう、今年学んだことをこれからのレースに生かしていきます。