Koudai on Koudai2025-2026

4月3日~5日に塚越広大が監督を務めるスリーボンドレーシングが参戦する全日本スーパーフォーミュラ選手権の第1戦、第2戦がモビリティリゾートもてぎで開催されます。翌週には塚越広大がドライバーとして参戦するスーパーGTも岡山国際サーキットで開幕します。

2026年シーズン、塚越広大の所属するリアルレーシングは20周年を迎え、マシンはHRC PRELUDE-GTに変わり、チームメイトには今季GT500クラスにステップアップした野村勇斗選手になるなど、見どころいっぱいです。塚越広大がファンの皆さんからの質問に答える年に1回のスペシャル企画「Koudai on Koudai 2025-2026」の前編をお送りします!
取材・文=川原田剛/写真=Real Racing、村上庄吾

前編

最初の質問は兵庫県のヒロトンさんからの質問です。「レースの世界では、他メーカーに移籍することも多いと思いますが、広大さんはホンダにずっと所属しています。移籍をしなかった理由を教えてください」
僕の中ではホンダさんというよりもリアルレーシングに所属しているという気持ちが強いです。デビューしてずっとこのチームで走っていますので、みんなと一緒にチャンピオンになりたいです。

もちろんホンダさんにもお世話になって、いろんなチャンスをいただいてきましたので、恩返ししたい気持ちがあります。でもどちらかといえば、リアルという気持ちが強いですね。特に今年はリアルレーシング20周年のメモリアルですので、最高のシーズンにしたいです。
兵庫県のヒロトンさんからもう1問です。「広大さんはたくさんのホンダ車に乗られていると思いますが、ホンダ車の魅力を教えてください」
今、初代NSXに乗っていますが、あのクルマをあの時代(1990年~2005年)に発売したのは驚異的なことだと思います。デザインもテクノロジーもすごいですし、発売当初の価格は約800万円からでした。今の時代に合わせたら価格も考えられないほど安い。バブル景気という時代を象徴しているのかもしれませんが、いろんなものが詰め込まれており、すごいクルマだと思いますね。

今、乗っているZR-V(ゼットアールブイ)もすごくいいクルマですね。現代のホンダが持ついろんな魅力が詰まっていると思います。ホンダに四輪駆動車は少ないですが、四駆でハイブリッドでSUVで、欲しい装備もほぼそろっています。シビックがベースなので走りもいいし、運転していて本当に楽しい。

ZR-VにK20C(※シビックタイプRに搭載されている2.0L直列4気筒の直噴VTECターボエンジン)が積んでいたら最高ですね。ホンダの北米向けの高級ブランド、アキュラのプレミアムコンパクトSUVのADXには1.5リッターVTECターボエンジンが搭載したモデルがあります。そういうモデルもあったらいいですね。
千葉県のつるつるさんや静岡県のサボさんなどからの質問です。「2025年シーズンからスーパーフォーミュラでスリーボンドレーシングの監督に就任され、スーパーGTではドライバーと、二足の草鞋を履いています。監督という役職を経験したことで、ドライバーとして活動する中で何か影響がありましたか?」
リアルレーシングからスーパーGTに参戦して今年で18シーズン目になりますし、スリーボンドレーシングには2023年からアドバイザーとして関わり、2025年から監督を務めています。監督になったから突然変わったというわけではないですが、レースは一人じゃなく、チームスポーツだなと改めて感じます。

ドライバーの立ち位置は花形で、ドライバーだけやっていると裏で何が起こっているのか、ほとんどわからない。チームもドライビングに集中してもらうために敢えて教えないという面もありますが、監督になってチーム全体を見ながら戦う中で、裏ではいろんなことが起こっていることを初めて知りました。チームやスタッフ、マシンなど、あらゆるものをより大事にしていきたと思うようになりましたね。
千葉県のつるつるさんからもう1問です。2025年のスーパーGT最終戦もてぎでのレースで、8号車、14号車をヘアピンで2台抜きしたシーンが個人的にとても印象に残っています。あの場面、塚越選手はどんな心境でドライビングされていたのでしょうか?
とにかく目の前にいるのがジャマだったので(笑)、スキあらば前に行こうと考えていました。あの時はちょうど2台が争っていたところに、クルマが調子よかったこともありますが、思い切ってアウト側に飛び込むことができました。追い抜きには2種類あって、いろいろ戦略を練って練って練って仕掛けるパターンと、瞬発力に抜くパターンがあります。もてぎのオーバーテイクは瞬間の判断が大きかったと思いますね。
三重県のscp10userさんからの質問です。「2025年から監督という立場を経験される塚越選手だからこそ、激変のF1を始めさまざまなカテゴリーやライバルを観察して気がつくことがあるかと思います。レースで勝つためにポイントになるのはタイヤですか? 天候ですか? それとも別の要素ですか?」
どのレースでも勝負のポイントになるのは人、クルマ、環境の3つだと思います。人というのはドライバー、スタッフ、マネージメントも含めてチーム力。マシンの中にはエンジン、タイヤ、空力など細分化されると思いますが、文字通りマシンの競争力です。環境というのはサーキットや天候に適応していく力ですね。この3つをいかに高次元でバランスさせるのかだと思います。どれかひとつというのはないと思いますし、そこを大事にしています。
三重県のscp10userさんからもう1問です。「塚越選手から見て、野村選手は、ご自身と近いドライバーですか? それとも対極のドライバーですか? 野村選手のご紹介も含めて分析を教えてください」。野村選手に関する質問は神奈川県のともさんを始め、たくさんの方から来ています。
僕と野村君のコンビは、今年のGT500クラスでもっとも年齢差が大きいそうです(笑)。ドライビングスタイルは過去のチームメイトの中では一番似ていると感じます。それがいいことでもあるし、お互いにセットアップを進めていく際には参考になると思います。そういった意味では、自分の分身のように感じることもあります。走行後のマシンのコメントを聞いても、「あれ、さっき自分が言ったコメントをコピペされたのかな」というぐらい、似ています。

マシンに乗っている時のコメントは短い言葉で的確にしてくれます。でもマシンを降りるとまた違った感じで、ちょっとホワッとして、穏やかな雰囲気です。まだまだ野村君の素性を探っている段階なので、シーズンを通して知っていきたいですね(笑)。
大阪府のかんちゃんのママさんからの質問です。「14歳の息子が塚越選手のファンで、今では家族で塚越選手を応援しています! 息子は過去のレース動画もよく観ていて、2018年のケーヒンのNSXが大好きです。今でも本物のケーヒンカラーの車両はどこかに保存されていたり、展示されていたりしますか?」
僕が知っているのはホンダ・コレクションホールですね。去年までは2019年シーズン、ミッドシップ最後の年のNSXが展示されていました。現在展示がされているかどうかはわかりませんが、コレクションとして所有しているはずです。(※展示状況はコレクションホールのホームぺージで確認可能です)。

あと海外のイベントになってしまいますが、昨年の夏にアメリカのカリフォルニア州モントレー半島で開催された自動車イベントMonterey Car Week(モントレー・カー・ウィーク)にKeihin NSX-GTが登場していましたね。
愛知県のめぐさんからの質問です。「YouTubeのmotorholic881のエンディングの曲This is not a christmas songどなたのチョイスですか?」
それは全然知らなかったですね(笑)。僕は編集にはからんでいないので、BUNGOかまこがやってくれたと思います。彼らのセンスです。僕のセンスではあの曲のチョイスはないですね(笑)。
愛知県のめぐさんからもう1問です。「サーキット帰りに楽しめる、栃木県のオススメお土産、観光地やお食事を教えてください!」
僕がオススメするのはやっぱり地元の日光ですね。お子さんがいらっしゃるのであれば、日光江戸村はいいですよ。子どもがニンニンしているのは楽しいですよ(笑)。食事は餃子か、栃木に本社を置くファミリーレストランFLYING GARDEN(フライングガーデン)の爆弾ハンバーグ、あとお蕎麦(そば)ですね。日光や今市は全国有数のそばの生産地で、すごくおいしいですよ。
兵庫県のソーマさんからの質問です。「この春、免許を取ります。塚越選手が初めてクルマを運転したときの思い出などがあれば教えてください」
僕は18歳で免許を取得しました。初めて普通の乗用車を運転したのは鈴鹿サーキットの交通教育センターだったと思います。鈴鹿サーキット・レーシング・スクール(SRS)のスクール生として、レーシングコースを先導車のあとをついて走行しました。

でも僕は免許を取得する前、17歳でフォーミュラカーに乗っていますので、免許を取得して初めてクルマに乗った時の喜びや驚きのようなものはなかったと思いますので、正直、覚えていません(笑)。

運転免許は一般の方と同様に自動車教習所に通って免許を取得しました。やっぱりレーシングカーのドライビングと、安全運転はまったく違います。僕はスラロームやS字走行はできますけど、ちゃんとバックミラーやサイドミラーを確認しながら安全運転するという“お作法”を学ばなければなりませんから(笑)。
栃木県のちょもさんからの質問です。「YouTube楽しく拝見しています。ラジコンやキャンプなど、たくさんの趣味を見せていただいていますが、今後挑戦してみたいことなどありますか?」
次は富士山に登ることが目標です。ちょっとキャンプとかぶりますが、富士山以外にもいろんなところで山登りをしてみたい。ちょうど(オーナーを務める)フォーミュランド・ラー飯能のある飯能市にはハイキングコースがたくさんありますので、チャレンジしてみたいです。
栃木県の太郎さんからの質問です。「レース後に食べたくなるものはありますか?」
今はご飯とみそ汁がいつも食べたいですね。そこにシャケがあれば大満足です。パンやパスタなどの小麦系の食品は最近あまり食べていません。この頃、江戸時代の食べ物は身体によかったんじゃないかと思うんです。で、明治、大正と時代が進むにつれて洋食が入ってきましたが、結局、日本人には和食が合っているんじゃないかと。 健康のため、スポーツ選手としてパフォーマンスを発揮するためには和食がいいと思って、レースの時にも小さいおにぎりを握ってもらって、いつもそれをパクパク食べています。
栃木県の太郎さんからもう1問です。「レース中に集中力を保つためにしていることはありますか?」
日頃からきちんと鍛えて体力をつけることと、体調を整えておくことですね。レース中に「集中力が切れてきた……」と感じるようになった時にはもうダメなんです。夢中になっている状態がいいんですよね。集中しようと思っている時点であまりよくないので、事前準備が大事だと思います。
兵庫県のフクダさんからの質問です。「毎年ファンの間ではドライバーの移籍などの話題で盛り上がっていますが、メカニックの方の移籍も結構あったりするんでしょうか?」
メチャクチャありますね。例えば2026年はGT300に参戦するTEAM UPGARAGEマシンをリアルレーシングがメンテナンスします。これまで17号車をやっていたメンバーの何人からそっちに行っていますし、今年17号車を担当するメンバーも変わっています。

リアルレーシングはほぼ全員が社員で常駐されている方が多いですが、今はフリーランスで活動されている方も少なくありません。スーパーフォーミュラ、スーパーGT、スーパー耐久、GTワールドチャレンジ・アジアと、シリーズ毎に所属先が違う方もいます。
兵庫県のフクダさんからもう1問です。「新型のプレリュードが約24年ぶりに発表されましたね。もし塚越選手がホンダ車を1車種だけ復活できるとしたらどれにしますか?」
初代NSXを基本的にはそのままのデザインで、中身や安全装備は現代にアップデートして発売してほしいですね。ポルシェ911のレストア事業を手がけるSinger Vehicle Design(シンガー・ヴィークル・デザイン)のようなイメージがいいですね。シンガーは、「卓越性のたゆまぬ追求」という思想を掲げていますが、そういうイメージで新しくNSXを復活させてほしいですね。
大阪府のおいもさんからの質問です。「サーキットで観戦し帰宅後、家に帰ってJスポーツを見直すのですが、解説者の話を聞くと、『このサーキッは抜きにくい』と話しています。岡山、鈴鹿、菅生、もてぎ、オートポリスでそういうコメントを聞いたような気がするのですが、塚越選手が抜きにくいと思うサーキットはどこなのでしょうか?」
現代のスーパーGTやスーパーミュラで抜きやすいサーキットはないです。もう長い年月をかけて、マシンとエンジンが熟成され、メーカー毎の差がほとんどなくなっています。ストレートの最高速やコーナーリング速度もほとんど変わりません。その中で抜きつ抜かれつというレースをするのは不可能だと思います。

それでもタイヤの種類や銘柄の違い、レース戦略などの不確定要素があるのでいろんなドラマが起こります。でも昨年の夏に富士で開催されたスーパーGT初のスプリントレースを見ればわかりますが、タイヤや戦略が違いがなかったら淡々としたレース展開になってしまうと思います。
大阪府のおいもさんからもう1問です。「GTのレースを見ていて、タイヤの大切をすごく感じました。私たちが普段使っている乗用車のタイヤは、スリップマークや使っている年数、ヒビ割れなどを見てタイヤの交換時期を判断します。レースで使うタイヤの場合スリップマークや溝がないタイヤで、タイヤ交換の時期はあくまでドライバーの感触によるものなのでしょうか? またグリップしなくなるというのはいきなり、曲がらなくなったりするのでしょうか、それとも徐々に曲がりにくくなったりするのでしょうか?」
まずグリップに関してですが、通常は少しづつグリップが落ちていきます。でもレースの場合は燃料が軽くなってきます。そこで相殺され、意外とバランスが取れて、タイムが安定していることがあります。それでもグリップダウンのほうが先に来るケースが多いので、徐々にグリップが落ちて来ますね。

ただ、ピックアップ、コース上に落ちたタイヤの塊を拾ってしまい、ガクンとグリップが落ちてしまうことがあります。逆に気温が急に下がったとか、セイフティカー(SC)が入ったりすると、グリップが復活することもあります。

気温はグリップに影響します。レース距離が長ければスタートしてからゴールまで、基本的にはどんどん気温が下がっていきますので、その中でもグリップに変化はあります。そこにクルマを合わせ込めたり、運転をアジャストできたりするとペースが良くなることもありますね。

タイヤを交換するタイミングは、ドライバーの判断ではありません。基本的にチームが決めた戦略があるのですが、レースの流れや展開によってピットインのタイミングを早めたり、伸ばしたりというのはあります。ドライバーが行けると思っても戦略的に早めにピットインすることもあります。それはレースの流れに臨機応変に対応していきます。
滋賀県のかすいさんからの質問です。「2025シーズンのレースの中で『ラッキーだったな』と感じたことはありましたか?」
ラッキーなことはあったかなあ……(しばし熟考)。うーん、ないですね。
滋賀県のかすいさんからもう1問です。「最近YouTubeでもキャンプ動画をupされておられますが、手持ちのキャンプ用品で1番お気に入りのものは何ですか? また、これから欲しい、またはそろえたいグッズはありますか?」
キャンプはギアをいろいろそろえたりするのが楽しいんです。だから、やっていることはクルマやラジコンなどと変わらないんですよね(笑)。最近のお気に入りは、まことBUNGOとおそろいのオリジナル・マグカップ。

スリーボンドレーシングをサポートしていただいている金属加工を行う『ダイエイバレル』さんに特別に協力してもらってマグカップを作らせてもらいました。それぞれのマグカップに僕らの名前も彫ってもらいました。今、一番のお気に入りのギアですね。

これからそろえたいのは何かな……。ランタンは自分の生まれ年のものを持っているのですが、メンテナンスが必要なんですよね。でもメンテナンスが楽しいというところまで来て、やっと趣味と言えると思います。クルマもラジコンも作って終わり、走って終わりじゃないじゃないですか。クルマは自分で全部整備はできませんが、簡単なものは自分でやって乗れたらいいなあと思っています。ギアはいろいろそろっているので欲しいものはないですが、メンテナンスができるようになりたいと思っています。
神奈川県のやぎななこさんからの質問です。「生きている中で大切にしていることや心がけていることは何ですか?」
すごく深い質問ですね(笑)。いろいろありますが、やっぱり感謝の気持ちを持つことだと思います。若い頃からそういうことを教えてくれる方が僕の周りにはたくさんいましたので、できていたかどうかは別ですが、そういう気持ちを持つことの大切さを気づかせてくれたんですよね。だから僕が子どもにカートを教える機会があった時には、挨拶や物を大事にすることとともに、必ず感謝の気持ちを持つようにと伝えてきました。

子どもの頃、レースをしながら普通に生活を送ることができるのは、その裏に両親や学校の先生、友人など、いろんな方が支えてくれたからなんですよね。もちろん自分自身が頑張ったのもありますが、いろんな支えがあったからこそ頑張れたというのがあります。そこは僕自身、大事にしていますし、忘れないようにしています。
神奈川県のやぎななこさんを始め、たくさんの方からの質問です。「おすすめの道の駅やお気に入りの道の駅を教えて欲しいです!」
YouTubeで回ったのは関東と山梨、長野ですが、僕らが道の駅を回ったのはスタンプを集めることがメインの目的だったので、あまり道の駅そのものを堪能する時間はなかったんです。でも年末年始に家族とともにキャンピングカーでいろんなところを回ったのですが、道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢(神戸市北区大沢町上大沢2150)は良かったですね。

ここは日本最大級のイルミネーションイベント、神戸イルミナージュも開催されますので、そもそも道の駅のクオリティじゃないんです。そこに宿泊施設や温泉もあります。僕は温泉に入ってきましたが、すごく楽しかったですね。

あと、ここの入場無料の遊園地『神戸おとぎの国』は新海誠監督の映画『すずめの戸締まり』のモデルになったと言われています。そういうのもあって、僕はワクワクしながらアトラクションに乗りました。でも昔ながらのアトラクションで、ジェットコースターはすごく怖かった。横Gがハンパないです。GTカーよりも強いGを感じましたね(笑)。

栃木では道の駅 湯西川(日光市西川478-1)がオススメです。水上バスが出ていますし、最寄りの駅から野岩鉄道の会津鬼怒川線に乗れば、会津の山のほうに行くことができます。なかなかの秘境なのですが、自然が豊かで温泉もありますので、ぜひ行ってみて下さい。
神奈川県のがうるそういうさんからの質問です。「塚越選手のスーパーGTの勝負メシが知りたいです!!」
おにぎりですね。おにぎりに使える、おいしいふりかけなどがあったらぜひ教えてほしいですね!
神奈川県のがうるそういうさんからもう1問です。「スーパーGTで全国や海外のサーキットを飛び回る塚越選手の『ここのご飯おいしかったよ!』というのがあれば教えてください」
全国のサーキットを回っていますが、宿泊先や食事の場所も大体決まっています。どこもおいしいですので、毎回すごく楽しみにしています。マレーシアはちょっと遠いですが、中華レストランのロイロイというところによく行きます。
大阪府のたいたいさんからの質問です。「レーサー仲間で一番仲のいい選手は誰ですか?」
小暮(卓史)さんですね。お互いに趣味がクルマというので話が合うんですよね。ふたりでいると、クルマのことしか話をしていなんですけど(笑)。小暮さんは現在のようにプライベートでも仲良くなる前からホンダの後輩として面倒を見てくれ、アドバイスもよくしていただきました。ホンダで一時代を築いた選手ですので尊敬もしています。今はもう僕が小暮さんのことを振り回している感じですが、すごく楽しくやっています。
大阪府のf1dreamerさんからの質問です。「スーパーフォーミュラ(オープンホイール)とスーパーGT(箱車)の両方をご経験されていますが、どちらのドライビングが楽しいですか?」
スーパーフォーミュラのほうがよりシャープで、ひとりで速さを突き詰めることができます。どちらかといえば、スーパーフォーミュラのほうが楽しいですね。スーパーGTは2013年までの規格ぐらいだと、ドライバーの腕でカバーできる領域も多かった。しかも接触しながらのバトルもできたのですが、今は速くなりすぎてフォーミュラカーに近い、かなり特殊なマシンになっています。もちろん、あのフォルムのマシンでものすごいグリップ感がありますが、やっぱりフォーミュラカーの軽くてヒラヒラと自由に走れるフィーリングはすごく楽しいですね。
大阪府のf1dreamerさんからもう1問です。「スーパーGTは複数のドライバーとマシンを共有し協力して戦いますが、ドライバーのみならず、監督やメカニックはじめとするチームクルーの皆さんとの連携が非常に重要だと思います。塚越選手はドライバー(相方)、チームクルーとの連帯感を強めるために意識されていることや、実践されていることはありますか?」
それぞれのスタッフが自分の持ち場でしっかりと仕事をすることで、一つのチームとして成り立っています。まずはみんなに感謝の気持ちを持つことですね。それを踏まえて、マシンを速く走らせて結果を出して、みんなが作ってくれたマシンは凄いんだと証明しなければなりません。そこがドライバーとしては一番大切な仕事だと思います。

もちろん各スタッフと細かくコミュニケーションを取るのは大事ですが、僕らドライバーは勝つこと、速く走ることが一番大事ですので。結果を出せば、自ずとチームはひとつにまとまりますよね。

リアルレーシングは最近は電車を利用して移動することが多い。基本は新幹線で主要駅まで移動して、そこからレンタカーでチームのみんなで移動というケースが多いです。道中、いろんなスタッフと深くコミュニケーションが取れますので、その時間も大事にしています。