Special/スペシャルコンテンツ

Q三重県のムーミンさんからの質問です。「テレビのレース解説で広大くんを『待てない男』と言っているのを耳にしますが、どう感じますか? 私は、あまり好きな言い方ではないのですが……」

「“待てない男”と言われているのは知っていますよ。でも、そういうネーミングをつけるということはインパクトを持ってもらえていることだと思いますので、いいことだと前向きにとらえていますよ(笑)。何も印象がないよりはいいじゃないですか。だから別に気にしていません。自分自身もチャンスがあればすぐにでも抜きに行こうと思っていますから。まあ、もっとちょっとカッコいいネーミングがつけられるようにがんばります」

Q愛知県のmomoさんからの質問です。「鈴鹿、富士で観戦しています。『ここを見てほしい!』というオススメ観戦ポイントを教えてください。また、ここは運転していてよく見えるという観戦エリアも教えてください」

「富士はコカコーラコーナー(通称Aコーナー)かな。高い速度が乗ったままでカーンと行くコーナーなので、迫力があります。ぜひ見てほしいですね。僕がコクピットからよく見えるのもAコーナーです。鈴鹿だとS字の3つ目から逆バンクまで。そこは観客席から距離が近いのでよく見えますし、写真を撮るかたにもオススメですよ」

Q東京都のたけちゃんからの質問です。「先日のJAFグランプリのスーパーラップでの選曲は広大君自身によるものなのでしょうか? この曲を選んだ理由や意図は何なのでしょう?」

「JAFグランプリでは美空ひばりさんの『お祭りマンボ』、FNの第2戦もてぎでは山本リンダさんの『狙いうち』を選曲しましたが、ともに僕が選びました。もてぎのほうは、たまたまプールでトレーニングをしている時にピンクレディーの『ペッパー警部』が流れたんです。その時、ちょうどもてぎのスーパーラップの曲を決めなければいけないタイミングだったので、最初は『ピンクレディーがいいかなあ〜』と思って検索をしだしました。でも、いろいろ探しているうちに、『狙いうち』がいいかなと思ったんです。
JAFグランプリの時は、最初は演歌にしようと考えていました。それで石川さゆりさんの『津軽海峡冬景色』や、北島三郎さんの曲とか、いろいろ考えたのですが、やっぱり演歌はちょっと合わないかなぁ〜って(笑)。それで僕が知っている唯一のアップテンポの曲だった『お祭りマンボ』を選びました。昔、おばあちゃんがカラオケでよく歌っていたんですよね。ワッショイ、ワッショイ・・・・・・・ってね(笑)。だから別にふざけた曲を選ぼうとは思ってないんです。みんなが楽しめる、おもしろい曲を選ぼうと思って決めました。
2曲ともたまたま昭和の曲になってしまいましたが、別に昭和の歌にこだわっているわけではありません。僕は、誰も選ばれないような曲で勝負したいんです。だから誰も選ばないようなカッコイイ曲でもいいんですし、渋い曲でもいいんです。これからも、そんな感じで曲を選んでいきたいです!」

Q愛知県のT.Yamauchiさんからの質問です。「いつも笑顔の塚越選手ですが、ピットウォーク(特に真夏の鈴鹿など)は、大変ではないですか?」

「ピットウォークはファンのみんなも楽しみにしてきているので、僕もできる限り、それに応えようと思っていますから。まあ、確かに暑いことは暑いですが、みんなも暑いですからね。心配しなくても大丈夫ですよ(笑)」

Qプライベート編にも登場した東京都のなみえさんからの質問です。「スーパーGTでファーストドライバーを待ち構えている時は何を考えていますか? それとも無心ですか?」

「スーパーGTでは、ルール上、どちらかが3分の1は走らなければなりません。だからミニマムで入ってくる周回数はわかりますが、レースは何があるかわかりません。結局、いつ入ってくるのかがわからないんですよね。だから後半のスティントを担当する僕の場合、自分のスティントはもちろんですが、常に準備していなければならないので、レースの間ずっと緊張している感じなんです。スタートドライバーをピットで待っている時は、レースをモニターで見ながら、『いつ入ってくるのかな?』とか『ドライバー交代の時にミスしないように』とか、いろんなことを考えています。無心ということはありません」

Q滋賀県の香水さんからの質問です。「2012年のスーパーGTですごいクラッシュ(鈴鹿1000km)がありました。本当に無事で良かったですが、あの瞬間、どんなことを考えていましたか?」

「普通に前を走っている19号車を抜いて、コーナーを立ちあがっていく途中で突然、タイヤがバーストしました。実は、バーストした時にあまり衝撃がなかったんです。気がついたら、もうリアが滑って、コントロール不能になっていました。『あっ、ヤバイ。このままぶつかったら痛いな』と思って……。本当はハンドルを離さなければならないのですが、怖くて目をつぶってしまいました。
結局、時速250kmでぶつかっています。あの瞬間、僕にできたのは、思いっきりブレーキを踏むことだけですが、そのブレーキも無意識で踏んでいました。スピンして、もうすぐ刺さるというギリギリのところまでは眼を開いていましたが、その間はすごくゆっくりなんですよね。バーンとぶつかってからは、目をつぶっているで、どうなっているのかわかりません。衝撃が収まり始めて、マシンが止まる寸前に目を開けました。『ハァ、やっと止まってくれた』って」

Q千葉県のsyoさんからの質問です。「ドライバーラインナップに関する質問ですが、これはチーム監督、メーカーが主導権を握っているのですか? それともドライバーの意向はかなり反映されるのですか?」

「基本的には、チーム、メーカー、ドライバーの3者がそれぞれの思いを打ち明けて、その中で答えを見つけていくという感じですね。ホンダとしてどこに誰を乗せたい、チームの監督として誰を乗せたい、ドライバーとしてどこに乗りたい、という考えがそれぞれあるので、どこかの独断で決まるということはないです。やっぱり、どこで走るというのは、それぞれが納得しての話ですからね。ただ他のメーカーのことはよく知りません。メーカーの意向が強いところもあるようですが、ホンダさんの場合は、最初に言ったように、3者の意見を聞いて決めていくことになります」

Qscp10userさんから、もう一つ質問です。「2013年からフォーミュラ・ニッポン(FN)がスーパーフォーミュラ(SF)に生まれ変わり、海外でのイベントが計画されています。SFのマシンで転戦したい国やサーキットはありますか?

「セパンは大好きなコースなので、ぜひ走ってみたいですね。あとF1の中継で見たインドも高速コーナーがあって、面白そうでした。SFの今後の展開次第ですが、ブッダ・インターナショナル・サーキットでイベントがあってもいいかなと思いますね」