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Q静岡県の12歳、岩崎広大さんの質問です。「FNの田中弘監督やスーパーGTの伊与木仁監督の無線の指示に『イヤだ!』と言ったことはありますか?」

(キッパリ)ないです! 僕がイヤだと思うような指示はこれまでなかったです。基本的にああしろ、こうしろという指示はないんです。ピットではコースの状況が知りたいので、「どんな状況だ?」という質問があったりします。時には「こういうふうに走ったほうがいいんじゃないか?」というアドバイスもありますが、無理な指示などは一切ありません。

Q兵庫県のたなやすさんからも、無線に関する質問が来ていました。「今までのレース中の無線で一番心に残っている言葉を教えてください」

やっぱり田中弘監督が優勝した時に必ず言ってくれる「ブラボー!」ですね(笑)。あとは2007年のマカオGPでフィニッシュしたあとに、マノーのチームのみんなが「グッドジョブ!」と言いながら、大声で叫んでいた無線も心に残っています。

Q静岡県のぷんぷんまるさんからは、ドライビングに関する質問です。「最近よく日本式欧州式という走り方を聞きますが、塚越選手はどちらになるのですか? また塚越選手はどのような走りを目指していますか?」

スイマセン! 日本式とか欧州式とか、よく知りません。僕は速ければ何でもいいじゃないかと思っています。

Qドライビングに関する質問は、栃木県のドンチャックさんからも来ています。「バランス・スロットルを使えるドライバーは非常に少ないと思いますが、塚越選手は使っていますか? また、コーナーリング中に特別な事はしていますか?」

またまたスイマセン! バランス・スロットルという言葉は、聞いたことがありません。コーナーリング中も特別なことはしていませんよ。ただハンドルを切って、アクセルを踏んでいるだけです。ハンドル操作もなるべく1回で済ませるようにしています。入口でハンドルを切ってアクセルを踏んだら、ゼロカウンターじゃないですけど、出口に向かっては必要最低限の操作するように心がけています。だからレーシングカートでもGTでもそうですが、僕の車載映像を見たら、笑えるぐらいに何にもしていないんです(笑)。あの映像を見たら、誰でも簡単に乗れると思っちゃうんじゃないですかね。

Qドンチャックさんからは、突っ込んだ質問が2つ来ています。「2009年のFポンではスピードを見せつけたと思いますが、2010年も同じチームから参戦したらチャンピオンになる自信はありますか?」

あります!

Qさらに質問です「F1を思い通りコントロールできるようになったら、フェルナンド・アロンソと同じマシンでレースをしたら勝てる自信はありますか?」

あります!

Q次は栃木県の左利きのパンダさんからの質問です。「レーシングカーで最高速が出ている時の体感はどんなものですか?」

最高速が出ているのは富士のメインストレートで、時速320キロぐらいです。それだけの速度が出るとシートでグッと抑えつけられるような感覚がありますが、富士はコース幅が広いので、まったく恐怖感がないんです。それよりも狭い鈴鹿や菅生でスピードが出ている時のほうが怖いです。例えば鈴鹿のスプーンの進入が、一番怖いですね。

Q同じくスピードに関する質問が、愛知県のみやもゆさんから来ています。「塚越選手はレースの時とか、どんな場面で怖いなと感じますか? また何キロぐらいのスピードが出ると『怖い!』と思うのですか?」

恐怖を感じるのは、捨てバイザーを外すためにコクピットから手を出した瞬間ですね。すごく風が強いので、手が飛ばされてしまいそうになるのです。それぐらいですね、怖いのは。僕の感覚では、市販車で高速道路を走っているほうが怖いです。レーシングカーはダウンフォースもありますし、特別なセッティングが施されたマシンなので、安定しているのです。サーキットも安全対策がしっかりされていますので、スピードが出ても安心して走ることができます。でも市販車はレーシングカーに比べて不安定ですし、一般の道はデコボコもありますので、何が起きるかわかりません。市販のスポーツカーで峠道を走るほうがよっぽどシビレますよ(笑)。