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スーパーGT用のGP5とFN用のGP6を観察してみると、フォルムやバイザーの形状が異なっていることがわかります。それ以外には、どんな違いがあるのでしょう?

「どちらのヘルメットもすごく使いやすいです。特に最新のGP6は、ヘルメットの重量ではなく、重心の位置が僕に合っているように感じます。それにかぶり心地がいいし、とても使いやすいのです」

FN用とスーパーGT用のヘルメットの大きな違いはもうひとつあります。スーパーGT用のヘルメットには、上部に透明のカバーのようなものがついています。これは一体、何なのでしょうか?

「FN用のヘルメットにも無線用のケーブルとドリンク用のチューブがついています。でもGT用にはもうひとつ、透明のダクトがついています。それが、ヘルメットの上にある透明のカバーとつながっているのです。このダクトをマシンから伸びているダクトにつないで空気を取り入れ、ダイレクトに頭の中に流すのです。フォーミュラカーと違ってGTマシンのコクピットはかなり温度が上がるので、これがあると、かなり涼しいんです」

広大は95年からアライ製のヘルメットを愛用しているといいます。そして全日本カート選手権のFSAクラスに参戦していた2003年以降、アライ・ヘルメットからサポートを受けています。最後に、広大がアライ製のヘルメットにこだわる理由を聞いてみました。

「僕がアライのヘルメットを信頼し、愛用するのにはいくつか理由があります。まずはヘルメット単体のデザイン。他のメーカーのものとはまったく違って、すごくカッコいいんです。高い安全性やかぶり心地などの快適性にも満足していますが、なによりもレースに対するサポートやサービス体勢が素晴らしい。例えばバイザーひとつにしても、アライのサービススタッフは、どうすれば曇らないのか、ということをドライバーの立場になって考えてくれ、いろいろと対策してくれます。それはなにも4輪だけではありません。2輪の世界でも同じです。アライはモータースポーツに対する深い理解があるのです。そこがドライバーにしてはうれしいし、アライ・ヘルメットに信頼を寄せる大きな理由になっています」