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Q今年から右足ブレーキから左足ブレーキにしたそうですが、どのような練習をしたのですか?(静岡県/斉藤さん)

「練習という練習は特別していません。本格的に左足ブレーキにしようと思ったのは、2008年の初めの頃、ユーロF3の合同テストの前です。現代のほとんどのレーシングカーはクラッチを踏まなくてもシフトできるんです。そうすると、左足がムダになるというか、あいてしまうんです。それにヨーロッパのサーキットは日本のようなちゃんとしたコーナーばかりじゃなくて、中途半端なコーナーが結構あります。そういう時は、足を踏み返しするのが、すごくロスだと感じました。それで環境も変わるし、いい機会だと思って、左足ブレーキに変えることにしました。でも最初にも言いましたが、特別な練習はしませんでした。年明け早々のバレンシアやエストリルでの合同テスト、あとはプライベートテストでちょっと練習しているうちに慣れたので、そのままユーロの開幕戦に臨みました。とはいえ最初のうちは、雨のレースでは難しかったですね。左足でのブレーキの加減がよくわからなくて、オンとオフのスイッチみたいなブレーキになっていました。なので、最初のうちは、ドライでは左足ブレーキ、雨では右足ブレーキと使い分けていました。そのうちだんだん慣れてきて、いつでも左足ブレーキをするようになりました。僕はレーシングカートで走っていたことあって、左足でブレーキを踏むのはそんなに苦労はなかったと思います。シフトダウンにちょっと気をつければいいだけでした」

Q塚越選手のコーナーでの走り方のイメージは?(静岡県/斉藤さん)

「僕が理想としているのは、ちょっとオーバースピードでコーナーに入り、少しコントロールしながら4輪ドリフトでコーナーを駆け抜けていくイメージです。ドリフトといっても横方向じゃないですよ。アクセルを踏んでいるので前に進みながら、という感覚です。ハンドルも切っていないので抵抗もないので、これが一番速いはず。タイヤ的には105%ぐらいのところで走っている。それが理想的ですね」

Qアロンソとハミルトン、好きなのはどっち?(東京都/加藤さん)

「アロンソです。ハミルトンは速いのはわかりますけど、レースの戦い方が好きじゃないというか、カッコ良くない。昨年、モンツァで開催されたイタリアGPなどは、ひどかったじゃないですか。相手をギリギリまで追い詰めるのはいいと思うのですが、コースの外まで追いやってしまうというのは、どうなのかなぁって。ちょっと違うんじゃないのかと感じました。僕はきれいな、カッコいいレースを目指しています。美学を感じるような走りをしたいんです。そういう意味では、今年のアロンソは凄かった。特に後半戦は素晴らしいと思いました。マッサとハミルトンも凄いんですけど、アロンソの勝利への執念を感じるような走りには感銘を受けました」