第7戦はシーズン唯一の海外戦で、タイのブリーラムに新設されたチャーン・インターナショナル・サーキットで行われました。金曜日に練習走行があり、初めて走るサーキットを攻略しながらマシンのセッティングを進めて行きました。サーキット完成後の初レース開催ということもあり、路面コンディションがどんどん変化していったため、タイムもめまぐるしく変わっていき、タイヤ選択が非常に難しい状況でした。
土曜日のフリー走行では、マシンの感触は良かったのですが、マシンの右リアのパーツが破損してしまい、修復のため走行時間が削られてしまいました。このトラブルはその後も起こり、縁石に乗った時に壊れてしまうため、ライン取りも考える必要が出てきてしまいました。
今回Q2を担当しました。Q1を8番手で年弘さんが通過し、Q2は決勝を見据えミディアムレンジのタイヤを選択して予選に臨みました。この時点ではソフト側のタイヤにアドバンテージがあり、タイムは7番手でしたが、選んだタイヤを考えれば悪いタイムではなかったと思います。
予選後にフリー走行で発生したトラブルを含めマシンセッティングについて話し合いました。決勝に向けて基本となるセッティングに戻しました。その結果、マシンの感触はさらに良くなりました。
そして、現地時間の15時からレースが始まりました。スタートドライバーの年弘さんは7番手をキープしたまま周回を重ねていきました。一時、5番手までポジションが上がりましたが、今回のサーキットは300クラスのオーバーテイクが難しく、タイミングが悪いと大きくタイムロスしてしまいます。
再び7番手で走行を続けていたのですが、17周目に100号車に接触されスピン。大きくポジションを落としてしまった上に、ブレーキトラブルが出てしまい、ピットに入ってきました。
メカニックの迅速な作業でトラブルを修復し、ドライバー交代を行い、再びコースに戻ることができました。しかし、すでに周回遅れになっていました。
マシンは週末を通して一番良く、決勝中に予選と同じくらいのタイムを出すことができましたが、最終的に10周遅れの12位でレースを終えました。
今回は不運もあり、結果を残すことができませんでした。しかし、決勝までに変更していったセッティングは最終戦のツインリンクもてぎでも有効だと思いますし、たくさんのデータを得ることができました。最終戦はウェイトハンディなしのレースです。今年1年の総まとめとして、必ずいい結果を残したいと思います。